『ひとさしゆびをくちさきにあてる。』
まなざしにことばをもつ。1
「わたしが信じられることこそ、このまなざしをむけたい。」
「皆に見えないものがある。
その否定の論理は皆に見えないから全て無い、あり得ないわけではない。
皆に見えなくても確かに在るものがある。
なにかやだれかの沈黙や、わたしの沈黙が。」
「皆の行為が今のわたしにとって意味があるもの、意味がないもの、意味があるが良い意味に変わっていくもの、意味はないが良さがでるもの、悪い意味だけれどそれはわたしの人生には関わりがないこと、などに分けられる。
皆の奥底に沈黙がある。
わたしの舌裏にもあるように。」
「真夏の広い空。なにかを支配しないものどもに、優しい。」
「芽を信じるきもち。」
「去りゆくものの足跡に芽吹くものがある。
踏みつけてなかったことにするのか。
観察して育ててゆくのか。
そのひとそれぞれ。」
「ちゃんと捨てると、きちんとなにかがやってくること。」
「螺旋階段をあがるような、世界観。」
「ひかりへのしつぼう。」
「桜の葉の香りのアルバム。」
『ひとさしゆびをくちさきにあてる。』