『ひとさしゆびをくちさきにあてる。』

まなざしにことばをもつ。1

「わたしが信じられることこそ、このまなざしをむけたい。」

「皆に見えないものがある。
その否定の論理は皆に見えないから全て無い、あり得ないわけではない。
皆に見えなくても確かに在るものがある。
なにかやだれかの沈黙や、わたしの沈黙が。」

「皆の行為が今のわたしにとって意味があるもの、意味がないもの、意味があるが良い意味に変わっていくもの、意味はないが良さがでるもの、悪い意味だけれどそれはわたしの人生には関わりがないこと、などに分けられる。
皆の奥底に沈黙がある。
わたしの舌裏にもあるように。」

「真夏の広い空。なにかを支配しないものどもに、優しい。」

「芽を信じるきもち。」

「去りゆくものの足跡に芽吹くものがある。
踏みつけてなかったことにするのか。
観察して育ててゆくのか。
そのひとそれぞれ。」

「ちゃんと捨てると、きちんとなにかがやってくること。」

「螺旋階段をあがるような、世界観。」

「ひかりへのしつぼう。」

「桜の葉の香りのアルバム。」

『ひとさしゆびをくちさきにあてる。』

『ひとさしゆびをくちさきにあてる。』

カードの裏にはしりがき。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-08-06

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