呼声
人のない謐けさの
夜の海へ行きたい
はしゃぐかもしれないし
黙っているかもしれない
そこには波の音も
ないかもしれない
夜があるだけで
月の落ちた水平線は
境界をなくしている
誰もが寂しくて
微笑む唇を以て
心に溶かすのだ
昨晩の雨の
ささめきを
移ろう優しさを
記憶に灯し
影絵に託し
そっとしまうために
色を閉じて夢を見る
呼声
人のない謐けさの
夜の海へ行きたい
はしゃぐかもしれないし
黙っているかもしれない
そこには波の音も
ないかもしれない
夜があるだけで
月の落ちた水平線は
境界をなくしている
誰もが寂しくて
微笑む唇を以て
心に溶かすのだ
昨晩の雨の
ささめきを
移ろう優しさを
記憶に灯し
影絵に託し
そっとしまうために
色を閉じて夢を見る
呼声