パラソル雀

余所に

菫の露雫を
沁みた目の
エメラルド

笛のお散歩と
りんごお菓子

クラゲには
記事の華山
夜明け啄み
さようなら

彼処のお弔いを
瞬々と去く曇天

足る日
凪いで

手も合わせず
影を跨ぎまた
愛されようと

佇む世界

朗誦の声裂けて
紙花火一片咲く

パラソル雀

パラソル雀

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-07-08

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