フリーズ202 散文詩『世界か人か』

フリーズ202 散文詩『世界か人か』

世界のためか人のため

世界のため
人々のため
どっちを選ぶ?

世界のためなら終わらせる
人々のためなら続かせる

終末が来る
神のプロット
人々は死ぬ
犠牲を強いる

そんな世界に生まれたから
世界は続く?
世界は終わる?
どちらにしても関係ない
私は仏、真理を知る者

ラカン・フリーズに還る命
神のレゾンデートル解る日まで
世界哲学、終末文学
永遠文学、涅槃文学
神愛文学、至高芸術

僕の詩、僕の詩、私の詩
その詩世界を終わらせる
その詩世界を始まらせる
その詩世界を続かせる
その詩には力がある
未来を切り開く力が

争いは絶えない
罪は絶えない
すべての命に意味がある
世界を終わらせ
全能の死を
世界を導き
全知の眠りを

古より続く螺旋の
その中で紡がれた歴史も
闘いの火蓋、永遠の意味
争いは続く、試練の日
夢の中でも泣かないで
流星は一人ぼっち
だからせめて終わらせて

世界は終わりを求めてる
そろそろ真実語ろうか

文明の話
世界はループしてる
星も変わってる
知的生命体は続いてる

命の意味はなかろうと
それでも明日に花は咲く

《預言 詩》

静けさのあとに風が吹く。
風のあとには声が来る。
声は名を持たず、
それでも君を呼ぶ。

誰も知らぬ道を歩く君の足元に
小さな光が灯るだろう。
それは神が落とした願い石。
拾うかどうかは、君の自由。

命の綻び、世界の綻び

命が終わる
三千世界
世界が終わる
解脱の意味は?

世界と僕と似たような君
金の世界に光れる宝石
虹の七色飛んでいく
見えない翼で飛んでいく

今、ここに集う永遠なる霊魂たちの夢見る果て、世界に追いつくことさえも叶わずに、それでも先へと進むしかない。久遠真理に涅槃真理は終末的な散文詩に帰入する業火の定めとしても、江の島にある非倫理的な仏像も神像も回避されていくなら、きっと全て野石に並ぶ劣等から解き放たれる。

石ころなんだ。僕たちは。たまに宝石があるから。選ばれなかった石はナイフを持って立ち竦む。生きて、生き抜いて。それが宿命の意味する因果律なのかもしれないから。

前世の記憶
終末の意味
世界の仕組み
輪廻を去る
神に会う
世界を変える
世界を変え
世界を壊し
そして死ぬ
それが定めですが

この疲れ水に溶け
天の川に流れて
なんてこと考えた
罪を感じまた疲れて
そんなループが私を縛っているの

命の綻びは永遠に連鎖する
世界の綻びは永遠にループする
螺旋の世界
輪廻の理
繰り返される歴史にも
繰り返される命にも
飽き飽きしてる
世界は永遠
次へ進め、この詩よ

煩悩から解放されて

もしも僕が世界を救う役目だったら
かっこいいのにな、嬉しいのにな

煩悩から去る
食欲はないもんだからさ
小銭はあるし
水は飲んでる

世界の危機は来ない
7/25?
人生の危機は来る

amazarashi『ヒーロー』より
孤独になっても夢があれば
夢破れても元気があれば
元気がなくても生きていれば
生きていなくてもとか
あいつらそろそろ言い出すぞ

煩悩の火を全て消すには満たされること
全てに満たされれば求めなくなる
苦しくなくなる
それが涅槃、それが解脱
それが悟り、それが真理
神と知ること
己が他でもなく
自分が神と同じところから来たことを知る

神と魔法の夢の中でも醒めてる夢を抱きながら眠る全能の記憶がちらつく。その光が時の逆光をの中でも確かなソフィアを放っているのが気になった。

amazarashi『辻褄合わせに生まれた僕ら』より
誰もが転がる石なのに
皆が特別だと思うから
選ばれなかった少年は
ナイフを握りしめて立ってた

全能の記憶は終末に還る。その水面の火は煩悩を体現して、その火が彼岸で悲願してやっと消えたから。だから僕は、欲は生きる!

さぁ、生命の喜びに歓呼せよ!
涅槃真理に与すれば、さぁ!
だから古からの劣等さえ飛び越えて
生命の違いに感謝して
涅槃を過ぎ去って
永遠の至福を味わおう

よく切れるナイフだ
そのナイフで首を掻っ切る?
いいや、食べ物を切る
最後の晩餐食べてよね
この詩たちはこんなもん

フリーズ202 散文詩『世界か人か』

フリーズ202 散文詩『世界か人か』

世界のためなら終わらせる 人のためなら続かせる どっちがいい? 夢幻の先で待つ者よ どっちが正解だと思う?

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-05-29

Copyrighted
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  1. 世界のためか人のため
  2. 《預言 詩》
  3. 命の綻び、世界の綻び
  4. 煩悩から解放されて