罪
竝木は冴えた春一番に顫え
芽吹きは冷たい土を彩る
東風は罪を感じている
鶯は罪を感じている
私は小禽の囀りに罪を感じている
東風は一体何の罪を感じている?
鶯は一体何の罪を感じている?
私は一体何の──
否、私は罪を感じない!
否、私は罪を認めない!
私は罪人などではない!
さうだ!旅に出るのだ──遠い、遠い處へ、旅に出るのだ!
すべてを忘れる、旅に出るのだ!
なんなら宇宙に旅立ってやらうか?
罪
竝木は冴えた春一番に顫え
芽吹きは冷たい土を彩る
東風は罪を感じている
鶯は罪を感じている
私は小禽の囀りに罪を感じている
東風は一体何の罪を感じている?
鶯は一体何の罪を感じている?
私は一体何の──
否、私は罪を感じない!
否、私は罪を認めない!
私は罪人などではない!
さうだ!旅に出るのだ──遠い、遠い處へ、旅に出るのだ!
すべてを忘れる、旅に出るのだ!
なんなら宇宙に旅立ってやらうか?
罪