絶望の呼吸

寝つかれぬ夜に
誰に向けるでもなく呟く
詩を軽んずる者は詩に殺される、と。

永らく絶望を呼吸していると
もはや自分が絶望しているのか判らなくなる
慣れが諦めに換言される所以である

不意に口を衝いて出た詩
のようなものに、自分で驚くことがある
思ってもいないことを延長した先に
真理というものは案外あるのだ

昨日は救いはあると言い
今日は救いはないと言う
救いはあろうがなかろうがどうでもいい
そう結論するに至った過程こそが重要だから

絶望の呼吸

絶望の呼吸

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-04-04

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