あと何回、桜を見れるかなぁ

私の人生で数少ない
もっとも大切、・・・だった?

いまだ

大切な人が
亡くなるその年に
一緒に桜を見詰めながら
語りかけてきたのか

呟いていたのか

その言葉。

正解の応えなど無い。

あるとすれば
それは
己の慰めに向かうものでしかない。

発せられた者へ
真に必要な
その言葉を私は紡げなかった。

まさか
そんな

まさかね

そして。

何時だって人は無くしてからで
ないと気がつけない。

間もなく咲き誇るであろう
桜の花々は
春の度に
それを苦く辛い想いと共に
私に

気をつけろよ!!


注意し諭してくれている気がする。

のです。

よ?

あと何回、桜を見れるかなぁ

死に支度
いたせ いたせ

桜かな

一茶さんはやはり
私と何処か似ている方だったのでは
ないかなぁ。

響き過ぎる。

あと何回、桜を見れるかなぁ

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-03-23

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted