『Intuition』

いつか来る幸せより
目の前の貴方を掴みたい


『Intuition』


子供の頃から注意はされてた
だけど欲しいものを目の前に
我慢したってもっと大きな幸せが
約束されてるわけではないから

ショートケーキの苺は最初に食べる
だって早い者勝ちでしょ
フォークで刺す時の感覚を
今でも繰り返しているの

だけどどうしてかな
この手が貴方を掴むのを想像できない
颯爽と翻して背を向けられそうな予感
それだけは絶対にダメなのに

こっちを食べなさいと言われても
それを言うのが貴方なら意味ないの
一番美味しそうなのにどうして
諦めさせようとなんてするの

短絡的すぎると言うけれど
アタシは死ぬまでこのままよ
貴方が欲しいと思い込んだなら
手に入れるまで思い込んだまま

可哀想な女の子にしたくないなら
早くアタシに堕ちてよ
幸せを願うなら他は諦めて
アタシだけを愛してよ

誰より先に貴方を見つけたの
誰より先に貴方を愛したはず
お願いだからアタシを選んで
悪い女の子になる前に救ってよ



「定められた運命は直感に似ている」

『Intuition』

『Intuition』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-03-17

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