『無垢』
幼さを武器に
貴方が手に入ると思い込んでた
『無垢』
誰にも愛されたことがない
誰も愛したことがない
そんなの何の自慢にもならないのに
どうしてそんな目で
アタシを見たの
そんなんだから
すっかり勘違いしてたんだ
好きと口にする時は
貴方が手に入る時だなんて
ゆるい頭で考えた
有り得ない未来
叶わないと知れば
それは本当に
砂糖菓子みたいに
甘くて不確かなものね
虚無感はきっと
恋に敗れたからじゃない
手に入るはずの貴方を
取り逃がしたから
「自分勝手な想いもそれはそれで」
『無垢』