猫の昼下がり  作:Danzig
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猫しか出てきません 猫の恋愛事情です。
投稿者

Danzig5347
キャラ ( 1男 2女 )
ニャオ香
メス猫
ニャオ美
メス猫
ニャ太郎
オス猫
本編 ( 文字数:2061 )
猫の昼下がり

ニャオ香:あぁ~ 今日はいい天気だニャァ

ニャオ美:そうだニャァ こんにゃポカポカする日は、日向ぼっこするに限るニャァ

ニャオ香:ホント、これぞ猫に生まれてよかったニャァと思う瞬間だニャァ

ニャオ美:ふぁぁぁ~ 気持ちが良すぎて何だか眠くなるニャ

ニャオ香:ふぅ ポカポカ♪ グルグルグル(喉がなる)

ニャオ香:でも、こんニャ日は日向ぼっこもいいけど、彼氏と二人でデートもいいかニャァ

ニャオ美:おお、という事は、ニャオ香しゃん、彼氏でも出来たのかニャ?

ニャオ香:フフフ、実は先週出来たニャ

ニャオ香:ポッ! 照れるニャ

ニャオ美:おお、それは目出度いニャ。

ニャオ美:で、どんな男かニャ?

ニャオ香:実は、ニャオ美しゃんも、知ってる男ニャ

ニャオ美:私の知ってる男?

ニャ太郎登場

ニャ太郎:やぁお二人さん、今日はいい天気だニャァ♪

ニャ太郎:こんな日は日向ぼっこに限るニャァ

ニャ太郎:オイラもお二人の日向ぼっこに混ぜて欲しいニャ

ニャオ香:あ! ニャ太郎シャン♪

ニャオ美:ニャ太郎・・・

ニャオ香:ねぇねぇ、ニャ太郎しゃん、ニャ太郎しゃん、

ニャオ香:ちょうど今、ニャ太郎しゃんの話をしてたところだニャ

ニャ太郎:え? オイラの話?

ニャ太郎:どんな話かニャ?

ニャオ香:ニャ太郎しゃんが、ニャオ香の彼氏になったって話ニャ♪

ニャ太郎:ふーん・・・なっ!

ニャオ香:ニャオ美しゃんに改めてニャオ香の彼氏を紹介するニャ

ニャオ香:ニャオ香の彼氏のニャ太郎しゃんだニャ♪

ニャ太郎:えぇ・・・と・・・あのぉ・・・・

チラっとニャオ美の方を見るニャ太郎

ニャオ美:ニャ太郎、これはどういう事ニャ?

ニャ太郎:どういう事って・・・・その・・・

ニャオ香:あれ? ニャオ美しゃん、どうしたニャ?

ニャオ美:どうしたじゃニャいのニャ、

ニャオ美:ニャ太郎はずっと前から私の彼氏ニャのニャ、

ニャオ美:ニャオ香はこの男に騙さたニャ

ニャオ香:えーーー! 嘘ニャァ

ニャオ美:嘘じゃないニャ

ニャオ香:そんな・・・

ニャ太郎:これは最悪の風向きだニャ、ここは退散するに限るニャ

ニャ太郎:そ~と・・・・そ~と・・・・

ニャオ美:ニャ太郎、ちょっと待つニャ

ニャ太郎:ギクッ!

ニャオ香:そうニャ、どういう事が説明するニャ

ニャ太郎:どどどどいういう事って、それは・・・・

ニャオ香:ニャ太郎は私に嘘をついたのかニャ? お前だけを愛してるって言ったニャ あれは嘘だったのかニャ

ニャオ香:ニャオ香は、ニャオ香は、ニャ太郎の言葉を信じてたのに・・・

ニャオ香:うえ~ん・・・うえ~ん・・・ニャ太郎のバカァ~・・・エグエグ

ニャ太郎:う、う、嘘じゃないニャ、ニャオ香、オイラ、ニャオ香の事を愛してるニャ、だからもう泣き止むニャ

ニャオ香:本当? エグエグ

ニャ太郎:あぁ、本当だニャ、だからもう泣き止むニャ

ニャオ美:ニャオ美、嘘泣きは辞めるニャ、

ニャオ美:ニャ太郎もいちいちそんな台詞に引っかかってるんじゃないニャ

ニャ太郎:え?

ニャオ香:チッ もう少しだったのにニャ(ボソッ)

ニャ太郎:どういう事?

ニャオ美:どうもこうも、今度はニャ太郎がニャオ香に騙されるところだったニャ・・・・ったく

ニャ太郎:え? そうニャのか?

ニャオ香:ニャ太郎しゃんわぁ・・・ニャオ香がぁ~、嘘を言ってるとぉ~、思ってるかニャ? ゴロゴロ♪ (可愛さ全開)

ニャ太郎:それは・・・え~っと・・・

ニャオ美:ニャオ香、世の中そんなに甘くないニャ、

ニャオ美:ちょっと自分が可愛いからって、可愛い子ぶりっこすれば何でも思い通りになるって思ってるニャら、大間違いだニャ

ニャオ香:フフン そんな事ないニャ、ニャオ美しゃんが邪魔しなければ、もう少しだったニャ。

ニャオ香:だいたい可愛いものが勝ちっていうのは猫の世界の常識だニャ。

ニャオ香:私はそれだけでもニャオ美しゃんに勝ってるニャァ

ニャオ美:そんなは事ないニャ

ニャオ香:ニャオ美しゃんは焼きもち焼いてるニャ

ニャオ美:フン、焼きもちなんて焼いてないニャ

ニャオ美:だってニャオ香は顔が可愛いってだけで私より太ってるニャ

ニャオ香:太ってるのも可愛さの一つニャ もこもこ猫はモテるんだニャ

ニャオ美:それに、足も短いニャ

ニャオ香:そ、それがまた可愛さなのニャ

ニャオ香:ニャオ美しゃんは世の中のトレンドを知らないニャ

ニャオ美:目の色も左右違うニャ

ニャオ香:・・・それは・・・・個性的と言って欲しいニャ 個性的ってのは希少価値ニャ

ニャオ香:人間はオッドアイが好きニャ

ニャオ美:第一、血統も悪いニャ

ニャオ香:ニー! 何もそこまで言う事はニャいニャ~!

ニャオ香:ニャオ美しゃんは性格が捻(ひね)くれてるニャ、

ニャオ香:私が可愛いからって逆恨みのし過ぎだニャ、

ニャオ香:いくら血統が良くったってお互いノラなんだから、そんなの何の役にも立たニャいニャ!

ニャオ美:フン、別に逆恨みなんてしてニャいニャ、

ニャオ美:ニャオ香が可愛いものが勝ちなんて言うから言ったまでニャ、

ニャオ美:可愛いだけじゃモテないニャ、世の中渡っていけないニャ

ニャオ香:何さ、良家の落ちこぼれ

ニャオ美:何よ、生まれつきのノラ暮らし

ニャオ香:ニー! 言ったニャぁ!

ニャオ香:今日という今日は許さないニャ

ニャオ美:あたしだって望むところだニャ、かかって来るニャ、ほれ!

ニャオ美:ニャァ! シャァ!(アドリブ)

ニャオ香:ニャァ! シャァ!(アドリブ)

ニャ太郎:まぁまぁ二人とも落ち着くニャ、落ち着くニャ、折角の可愛い顔が台無しだニャ

ニャオ香:何ニャ、調子のいい事ばかり言って!

ニャオ香:元はと言えば、あんたが原因じゃニャいか

ニャオ美:そうだニャ、何呑気な事を言ってるニャ

ニャ太郎:うわっヤベ

ニャオ美:ニャ太郎、あんたはどっちを取るニャ

ニャオ香:そうだニャ、はっきり聴かせてもらおうじゃニャいか

ニャ太郎:どどどっちって言われても・・・・・猫っていうのは元々一夫多妻というか自由恋愛というか

ニャ太郎:だから、どっちってのは決められないんニャ、

ニャ太郎:それはオス猫の本能だからしかたないんニャ・・・うん

ニャオ香:何ニャそれは! 勝手すぎるニャ

ニャオ美:そうニャ、そうニャ

ニャオ香:男ってのは、そうやって女を傷付けても平気なんだニャ

ニャオ美:女の気持ちを何だと思ってるんニャ

ニャ太郎:そんなつもりはないニャ、そんニャ事言われても・・・・オイラ困るニャ・・・

ニャオ香:全く呆れたニャ、もうこんなアホは放っといてスイーツでも食べにいくニャ

ニャオ美:そうだニャ まったく男ってのはどうしようもない生き物だニャ

ニャ太郎:え? ちょ、ちょっとまってニャ

ニャオ香:ニャオ美しゃん、私この前、美味しいスイーツをくれる家を発見したニャ、一緒に行くニャ?

ニャオ美:おお、それは楽しみニャ

ニャオ香:そこの家の女子高生が狙い目ニャ、目の前でちょっと可愛いおねだりボイスを聴かせれば一発ニャ

ニャオ美:ホントに人間ってちょろいニャ

ニャオ香:まったくだニャ 人間界は猫にとっては天国だニャ ニャシシシシッ

ニャオ美:そういえば、この前ニャンてニャ・・・・(以下アドリブ)

遠ざかる二匹の猫

ニャ太郎:おーい二人とも、オイラを置いてかないでくれニャ  トホホ

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-10-25

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