あきいろ

くものうえのからすが鳴いて落っこちた多分よっつにわれてもしかしたらみずいろのカラスだったかも
からすが落ちた音は聞こえないみずたまりの中のずっと奥にもぐっていったからよっつに割れた身体の全部から泡がでてくる僕の真似はしないで好きでいてくれないなら底の色はあおいろすこしだけ星のかけらが光ってるつまらないうたは聞かない悪いことも段々言わなくなるようにだからそろそろからだの色はみずいろにかわってく泡の音はたいようより優しいから目を瞑っててもはなれたところにいるあまいものはからだにわるいのに犯人が届かないところにあるから僕が食べるしかないりんごのあかいろは誰にも真似できないからそこにあるいっこだけのキラキラをみんな見てる調子に乗らないように気をつける水溜りの底から手が生えてくるよっつの指の一本は魚に食べられてないから
それでキミがくものうえみたいなところから街を見てる
キミの好きなお菓子がちかくにあるかも好きな花が外に咲いてるかも僕が教えてもらったみたいに
よっつの家の一つの中にキミがいてたいようが暑いから中に入ってくる前にそろそろ出てきたほうがいいって
たいようみたいな人が言ってる
あめ、さくら、ねこ。ほしのかずといろ。
なんでもないつきのいろは外に出てきたほうがよく見えるかも

あきいろ

あきいろ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-05-17

Copyrighted
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