たけのこ長者2024

午後1時50分
ようやく帰宅

今季初
たけのこ掘りに日の出前から
雨の山へ、
今はもう晴れて暑いくらいですが
朝は肌寒。

結論から言いますと
まだ少し早かったです。

いわゆる初物で
実は1番スーパー等でも
お値段が張るのが今ですが

やはり
正直
モノとしては一級品とは言い難いものしか
ウチの山には出てませんでした。

細くて小さいものばかり
そして
食べる前から解る
掘ってて固い。

まあ
それでも
出てるからには
掘りまくります、
都合で四十本くらい?
かな。

雨で濡れてるせいか
筍内保水分量MAXのせいか
採ってはまとめて投げ込んで
とりあえず竹林の
あちこちに置いておいた
ゴミ袋回収、
そのひとつひとつが
とにかく
とんでもなく重い。

私の体力が落ちているのか。

そして
こちらをまだ朝早いので
宅配にてお世話になるにしても
センターが開いていない

ので
恒例の山のご近所巡り

マチ•the・ゴンギツネ状態。

書き置きもしなければ
挨拶もせず
アチコチのお宅の玄関先に
放置してくるだけ。

ゴーンはウィズザウインド

ゴンは風と共に去りーヌ

ただ
田舎のしかも年寄りは
休日だろうが平日だろうが
晴れでも雨でも
まったく関係なく
べらぼうに朝が早いので
やはり
ステルス性が維持できない。

貰うつもりなど一切無かったのに
本日
道の駅に置いてくるつもりだった、
という
お返しに、と
貴重な売り物の
御自慢の苺を大量に手渡される

いえ
苺って日保ちしませんし
私ひとりだから
そんなに大量には、

と言いつつ
カタチが悪いという
ものを
味は変わらんから、
もう家のモンも皆流石に飽きたわ、
と。

そんなの
完全に気を遣ってくれてるだけ
それくらい解ります

なら
パック詰めなんてしてる訳ない。

でも
そこまで言って下さるのに
遠慮しまくる方が無礼な気もして。

それならば、もう、と
図々しくも
結局いただいてしまいました。

しかし
これなぁ

そうだ
筍を置いてくる時に
また何人か
このプレデターに気付く
ちきうの戦士が
居るだろう、
そんとき分けてあげよ。

と。

数件のお宅に
投下しているうちに

おっとっと

今度は朝から賑やかなお宅
そちらでは
来週
お孫さんの入園式だそうで
朝から
今日そちら息子宅へ贈ると
餅を搗いておられました。

ウチの今は亡き祖父母も
とにかく慶事には
餅だのおこわだ赤飯だ!

隙あらば
朝から庭で
つくりまくっていた
思い出が。

年寄り
そういうの好きですよね。

特にあの頃はどういう訳か
そういう時に
野外で調理していた記憶が。

その理由はもう
わかりません。

それはさておき
ハレの御馳走
餅米クッキンぐぅ

この国の伝統なのでしょうか、
素晴らしいことだと
この歳になって
ようやく理解出来ます。

昔は私も若かった、
特にお赤飯は苦手でほとんど
当時はまず食べなかったので。

ふと我にかえり
フラッシュバック完了し
現代に戻ると
楽しそうに会話する
老夫婦に激しく同意しながら

へぇー!

おめでとうございます、

縁側で
笑顔満面の老夫婦と
話していると

さらに
行くぜえ
行ってやるぜぇ!とばかりに
今度は大福と草餅まで作り出したので

ア!ア!コレコレ!!

すっかりド忘れしていた
苺を。

苺大福にすれば
良いじゃないですか☆

全部とは言わずとも。

そして
しまいには
出来立て草餅にまで
苺をいれ
【苺草大福餅】という
これまでにありそうで無かった
スペシャルメニューが爆誕。

しかも大福一個に下手すると
苺みっつ位入ってます。

年寄り苦笑い。

ここまで来ると
塩豆も混入させたかったが
それは
ありませんでした。

草餅とかかき餅には
ジジババ
豆を入れない派らしくて。

それも美味しいのに。

ちゅーわけで

その場で出来立ても
いただきましたが
ホントに美味しかったです。

全部乗せみたいな贅沢感が特に。

ただ
完全に手作りなので
明日には固くなっちゃうのですよね。

そして
とりあえず
そうこうしてるうちに
宅配センターも開いたので

初物を特に喜びそうなトコと
馴染みの飲酒店関係に
送ってきました。

私には
とりあえず一本あれば
良いです、

どうせ
盛りになれば
もう出るな、というほど
出まくってくるので。

こうなると
もう
誰も喜ばなくなってくるので
今のウチですよ。

とりあえず

遅めのお昼には

筍とお味噌汁掛けごはん
with木の芽
feat.三つ葉

かな。

むしろ三つ葉のほうが
いかにも柔らかそうなのばっかり
ワサワサ出ていましたので。

これは
自分用にしか採ってきてません、
三つ葉も日持ちしませんから。

うん、とまあ
こんな春の今日を過ごしております。

たけのこ長者2024

たけのこ長者2024

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-04-07

Copyrighted
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