『花習い』

廓の中では空だけが
貴方様との共通項


『花習い』


アタシを愛していると
貴方様は言うけれど
それは大きな勘違い

小指を切っても
決して交わらない
この夢に終わりはくるでしょうか

美しい色の着物で
この世に繋ぎ止められ
赤い糸を信じる振りで
やっと息をする

貴方様にもし届くなら
何れ消えゆく儚い身を
どうか綺麗にお忘れください

アタシが生きた証なんて
何一つ残したくはないのです
例え貴方様であっても
アタシを想って泣くような
そんな感傷は必要ないのです



「そう、これは大して不幸でもない話」

『花習い』

『花習い』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-04-06

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