淑女

銀のカーテンに遮られるように
押し黙って
わたしから溢れようとする
魂を抱き寄せても
すり抜けていく
水のような
感情を
言葉にするのは許されていない
ラプンツェルのように
幽閉されて
高い塔で暮らしている気分だ
助けて、と手紙を出しても
求婚されるだけ
それでも手紙を書き続けているけど
すこし疲れてしまったのです
わたしは母親、貞淑な人妻
だけど本当は
白雪姫の継母のような女だから
他人のためだけに生きていたくない

淑女

淑女

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-03-06

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