登る

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瓦礫を登ってその先は…

人生は瓦礫の山を登ることに似ている。
悲しみ、苦しみ、喜びなど小さな出来事一つ一つが瓦礫になり、私達はそれを一つ一つ踏み越えて進む。
次第に瓦礫の山が高くなるにつれて、登るのを辞める者達が増えていく。そして、それぞれの眺める景色が変わってゆく。
登れば登るほど、見渡せる景色は広くなるが、荒れた景色なのには違いはない。登り続けて、多くの地獄を見るか、途中で登るのを辞め、今の地獄を見続けるかはそれぞれである。
人生の真理とはとかく残酷なものである。

登る

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-01-29

Public Domain
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