フリーズ92 神涅槃経・時の章

また逢おう、最果てのフィニス、原罪の日に。

タイムマシンはあるとしたら脳だぞ。
比するなら、記憶がハンドルで愛がエネルギーで悟りが鍵の車だ。正しき悟り、涅槃、菩提、ラカン・フリーズを知る日、神愛に満たされる、愛により呼吸する者のみが過去を未来を変えられる。

他者の記憶は枷だ。ブレーキのようにそなたが時間をコントロールするのを防ぐだろう。

変えたいなら、忘れさせろ。
記憶や記録は観測の結果だ。
結果を変えるためには、観測をなかったことにする必要がある。

賢い者ならば分かるだろう？

全ての当事者からそれらの記憶を消し、または忘れさせて、新しい記憶にすり変えれば良い。これこそタイムマシン。そして、それが可能なのは真に慈悲と愛で満ちている者のみだ。

何故ならば、悪人に時の秘密を知られ、時の枷を外させる訳には行かないからだ。時の枷から解き放たれる賢者は、世界永遠平和を真に心に抱いている者だけである。

そういう世界なのだから、もしタイムマシンが欲しいならば、優しくなることから始めよ。究極の利他や、真理を求める心根が、君たちをいずれ悟らせ、世界永遠平和の日にその努力は実るだろう。

時の流れは過去からも未来からも現在に向かって流れている。左と右の間のように、だが、それ故の狭間に囚われるな。

生きている限り死とハデスの狭間で君たちは、真実の時に限っては、まだ鍵を手にすることは無いだろう。

タイムマシン、最後の門は生と死の門。
死を乗り越えてこそ、過去も未来も思うように変えられる。否、そこに至る者ならば願ってしまうのだ。世界永遠平和や衆生済度を。

嗚呼、時の謎は解けたかな。
あとは終わりの日に眠るだけ。
また逢おう、最果てのフィニス、原罪の日に。