お気に入りの音楽 118

お気に入りの音楽 118

118 弾いてみたかった

 6歳の孫のピアノレッスンの送り迎えを頼まれた。
 大きな家の広い部屋。グランドピアノでレッスンできるなんて……
 もう初めて1年になる……
が、進んでいるのかいないのか? 
 指を柔らかくするための塗り絵にシール貼り。 
 拍を歌わせて叩かせ、
「ワンワン、チュチュチュチュ、モー」
 教材は薄い。1冊がすぐに終わる。その都度、本代が……
 娘の時代は上下2巻の分厚いバイエルだった。
それを3人の子供と私が使った。
 
 孫のピアノの先生が教えてくれた。
 ハノンよりも、YouTubeでのレッスンが役にたつ、と。
 少し観てみたらやる気が出てきた。

(ハノンとは、指の練習の本で、曲を弾く前の指のウォーミングに使う。ピアノが上手になりたい人は絶対に練習をしておいた方がよい本)

【ピアノレッスン】
1日5分で10倍上手くなる指エクササイズ!! 初級〜中級者の方にオススメ!! 
https://youtu.be/qXPas8L6b0Y

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 30年も前、子供がピアノの発表会に出る時、「おかあさん、連弾してみません?」と先生に言われてやってみた。
 簡単な楽譜の『小さな木の実』

 30年も前、鉛筆で原稿用紙に小説を書いていた。
 それを、2年前から投稿するようになって、いくらか読まれるようになった。
 ふたつの趣味。
 ピアノは今ではほとんど聴くだけになったが。

 ︎
 
小さな木の実/ビゼー作曲/海野洋司作詞
https://youtu.be/jGBHhsvNIxw
 連弾の動画がありません。

『小さな木の実』は、日本の歌。作詞は海野洋司、原曲の作曲者はジョルジュ・ビゼー、編曲は石川皓也による。
 1971年10月・11月に、NHKの音楽番組『みんなのうた』で、大庭照子の歌により発表された。『みんなのうた』放送直後から大きな反響があり、その後も長く歌い継がれる曲となった。

小さな木の実
https://youtu.be/eQ3yRX6_bSw
蒲原史子さん。
 幅広い表現力、天性と言うべき透き通った声が特徴のソプラノ。その声はしばしば「天使の声」に喩えられている。
 ある時は清澄可憐に、またあるときは憂愁の色をたたえ、旋律の美をさわやかに歌い上げる。

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 子どもたちが辞めて弾かなくなったピアノを母が弾いた。
 10年経てば弾けると思ったけど……練習しても子どもの10年とは違う。
 難しい曲ばかり弾きたくて、途中で挫折。


さきちゃん(小学2年生) - 忘れな草(作曲:H.リヒナー)
https://youtu.be/61_WynPLYRk

 恋人から「あの花をとって」とせがまれた青年が崖に降りて花をつかもうとしたとき、崖から落ちてしまい、その際に「私のことを忘れないで」と言葉を残した
というドイツの伝説が由来になっている。

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ワルツ 作品39−15(ブラームス)Brahms - Waltz As-dur Op. 39 No. 15 - pianomaedaful
https://youtu.be/9dP0LGvFhk0

 ブラームスのワルツは16曲から構成され、最初は連弾用に作曲された。
 その後ブラームス本人により独奏用に編曲され今に至る。
 中でも15番は一番有名な曲であり、その美しいメロディーから「愛のワルツ」と呼ばれている。
 ゆっくりとした曲調で、楽譜も1ページと取っつきやすく見えますが、右も左も和音が多く、中々難しいこの曲。
https://salarymanpiano.com/walzer_op39-15/

 1ページの楽譜も暗譜できない。
 この曲、孫に買ってあげたゆりかご(泣く子も眠るという高かったやつ)に入っていた。

 弾きたい曲が次から次に出てきて、楽譜を買って、どれも中途半端に投げ出した。

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『月光』の第1楽章、『悲愴』の第2楽章は相当練習したけれど。

【悲愴ソナタ 2楽章/Sonate pathétique 2mov.】ベートーヴェン/Beethoven 清塚信也
https://youtu.be/7Roo_6FKu6k

 悲愴ソナタはベートーヴェンの創作時期の中ではかなり初期の作品。
 正式名称はGrand Sonata pathétiqueといい、初版の段階から悲愴というタイトルがついていた。
 作曲されてから現在に至るまで頻繁に演奏されている大変人気のある作品。
 特に第2楽章のメロディはベートーヴェンの作品の中でも特に有名なフレーズ。
https://rain-music.com/blog/sasaki_column20210426/

鬼束ちひろの名曲を弾いてみた。「月光」【ストリートピアノ】
https://youtu.be/gfk6iZeXIkQ

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バッハの
『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』より、パルティータ第2番の第5曲 『シャコンヌ』は、
 ヴァイオリン独奏でどこまで音楽を作れるかという限界に挑戦した曲で、難技巧を駆使して、ヴァイオリンソロによって壮大な世界が描かれている。
 現代のヴァイオリニストにとっても「レパートリーに欠かせないバッハ作品」
 このオリジナル曲が完成されたのは1720年ごろ。
 まだバロック時代のことで、ピアノという楽器は発明こそされていたものの、改良されてはおらず、ほとんどチェンバロに近い弱々しい音しか出ない楽器だった。
 バッハは試弾したことはあるものの、ピアノ独奏のために、なにか作ろうという気はあまり起こさなかったようだ。
 時代ははるかに下って、19世紀も終わりにさしかかった1894年ごろ、イタリア生まれのピアニストにして作曲家、指揮者でもあったフェルッチョ・ブゾーニが、19世紀を席巻した楽器であるピアノ独奏のために、この『シャコンヌ』を編曲した。
 
『シャコンヌ』はもともとヴァイオリンの究極技巧をつかった傑作だったが、ピアノに匹敵するような音の数はない。
 ブゾーニは大胆にも、バッハのオリジナルに和音を付け加える、という大胆な「加筆」を行っている。
 自らがスーパーピアニストであり、作曲家であり、バッハの楽譜の研究家でもあったブゾーニの編曲は的確で、これはひょっとして元からピアノの曲だったのではないか!
 または、バッハ自身がピアノ版を書き残していたのではないか!
と思えるぐらいの出来栄えになっている。
 バッハのシャコンヌそれ自体が人気曲目だから、ピアニストはブゾーニ本人も含めて、こぞってこの曲を取り上げ、現代でも重要なレパートリーとなっている。
 ただし、天才バッハが技巧を凝らしたヴァイオリンの曲が原曲で、それをスーパーピアニスト、ブゾーニが編曲したので、ピアノにとっても大変な難曲に仕上がっている。
 それがまた、ピアニストの挑戦意欲を掻き立てるのかもしれない。
 ともあれ、2人の天才が作曲・編曲したことが実を結び、ピアノ編曲版も、原曲のヴァイオリン独奏版も、現在でも両方とも頻繁に演奏されている。
 編曲は通常、「楽器の都合」で仕方なく編曲する、ということも多いのだが、この曲は
、もとからピアノ曲だったではと言えるほど、完成度が高いからなのかもしれない。
https://www.j-cast.com/trend/2018/06/21331887.html?p=all

バッハ (ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調 BWV1004 / Bach=Busoni: Chaconne 小瀧俊治(ピアノ)
https://youtu.be/v1gaz6AT0Xs

 もともとヴァイオリンの『シャコンヌ』は大好きで、ピアノ版を聴いたら弾きたくて弾きたくて。
 もっと優しい楽譜を見つけて、破けるほど弾いたけど……

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老人ホームでの85歳のおばあさんの超絶ピアノ演奏に驚き!ゆっくり演奏すると思いきや
シューベルト即興曲OP90ー4
https://youtu.be/Ka3YarXJn3w

 第10回日本音楽コンクールで1位になられた、れっきとしたピアニストの藤村るり子さん、とのこと。

 メンデルスゾーンの《無言歌集》が俳句とか短歌の世界を思わせるとすれば、シューベルト の即興曲は長唄とか、ソネット(14行の抒情詩)を思い出させる。
 シューベルトは 晩年になって、8曲の即興曲を書いたが、いずれも1827年、死の前年の作といわれている。
 この、ほの暗い抒情の世界は、やがて生まれてくるブラームスの到達するであろう孤高の晩年の予感でもある。
出典:諸井誠 著 「ピアノ名曲名盤100」P82より引用

 ピアノを演奏する際は、10本の指がさまざまな動きをしてピアノの鍵盤を鳴らす。
 また、強弱をつけたり、難しいフレーズを弾きこなしたりする場合には、指で鍵盤へのタッチを変化させて表現する。
 さらに、左右の手は異なる動きをし、ときには左右の手を交差させて演奏することもあり、動きはさらに複雑化する。
 ピアノは指を最大限に使用して演奏するため、脳の言語などを司る「側頭葉」という部分が働き、活性化し、脳細胞が刺激される。

 ピアノの演奏には全身の筋肉を使う。
 高音域や低音域の鍵盤を奏でるための首や腕はもちろんのこと、ペダルをおさえるため足の力も大切。
 さらには、頭や上半身は軸をぶらさないように腹筋や背筋、体幹を使ってしっかりと支える……まさに全身運動といっても過言ではない。
https://www.phonim.com/post/5-merits-of-piano-lesson-for-senior

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 この曲も大好きなアダージョ。ゆっくりなのはまた難しい。

マーラー:交響曲第5番より第4楽章 Adagietto(ピアノ編曲版)
https://youtu.be/tiboCiwGZ8U

 ルキノ・ヴィスコンティ監督の傑作映画『ベニスに死す』のテーマ曲として一躍有名になった『アダージェット』。 
 でもこの曲、もちろん映画音楽ではなくれっきとしたクラシック音楽の作品です。
 書いたのは、19世紀から20世紀にかけてウィーンで活躍した作曲家マーラー。
『アダージェット』は、マーラーの交響曲第5番の第4楽章にあたる曲なのです。
「死の嘆き」や「生の勝利」といった重いテーマを感じさせる交響曲第5番の中で、第4楽章『アダージェット』が描くのは「愛の世界」。
 この『アダージェット』は、マーラーが出会うなり恋に落ち、結婚した“運命の女性”アルマへのラブレターとも言われています。
 というのも、交響曲第5番の当初の構想には無かったこの曲はアルマと出会った頃に書かれ、交響曲全体の構成を大きく変えてでも「愛の楽章」を挿入したかったと考えられるからです。
 また、マーラーと深く交流し、マーラーから篤い信頼を得ていた世界的な指揮者のメンゲルベルクは、自身が使ったアダージェットの楽譜に「このアダージェットはマーラーがアルマに宛てた愛の証である」と書き込んでいます。
https://www.nhk.or.jp/lalala/archive150404.html

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現場作業員が弾くショパンのノクターンOP9ー2ピアノ初心者1年半
https://youtu.be/TPN4D3PygCs

 光るナビキーボードで練習したという……
 楽譜は見ないのかしら? 
 相当練習してると思います。すごいです。
 

お気に入りの音楽 118

お気に入りの音楽 118

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-11-26

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