お気に入りの音楽 117

お気に入りの音楽 117

117 ケイト・ブッシュ

 ケイト・ブッシュ(1958年7月30日 - )は、イングランド出身の女性シンガーソングライター。
 同国を代表するアーティストの一人で、『嵐が丘』などの代表曲で知られる。
 長年の功績を称えられ、2013年に大英帝国勲章を叙勲した。
 Q誌(イギリスの月刊雑誌)が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」第19位。

 女性歌手の中で1番好きです。年代が近いから……

 ︎

 ある作品を読んで、前世、来世というワードから、この歌を思い出した。
 英語はほとんど聞き取れないけど……ところどころ……
Rome burning.
we were on different sides.
9.11 in New York,
 これくらいしかわからなくて、歌詞を知りたくなった。

ウィーラー街で雪に閉じ込められて SNOWED IN AT WHEELER STREET (アルバム『雪の中の50の言葉』から)作詞作曲 ケイト・ブッシュ

ケイト・ブッシュとエルトン・ジョン
Excuse me, I'm sorry to bother you but don't I know you?
There's just something about you. Haven't we met before?

https://youtu.be/GLAimTCD-Ok
不思議な歌。エルトン・ジョンの声がいい。

 ︎

 ビートルズ、ケイト・ブッシュ、エルヴィス・プレスリー……
 英国(イングランド)では、教育省の音楽カリキュラムの大幅な見直しにより、小学校においてすべての子供が知っておくべき楽曲37曲が発表されている。

ワイルド・マン ケイト・ブッシュ
https://youtu.be/D_mhPx_TxnE

 この曲は、ヒマラヤで謎の生物イエティを発見したナレーターや他の人々が、彼を発見から守るための努力の物語。

 モーツァルト、ベートーヴェン、ムソルグスキーなどのクラシック音楽、そしてブラジルのサンバ、アルゼンチン・タンゴなど世界の主要な伝統的な音楽もリストに含まれている。
https://amass.jp/145625/

 ︎

Oh, England, my Lionheart
Peter Pan steals the kids in Kensington Park
You read me Shakespeare on the rolling Thames
That old river poet that never, ever ends

ああ、イングランドよ、わが獅子なる心
ピーターパンはケンジントン公園の児らをさらひ
君は渦巻くテムズにてシェークスピアを読み給ふ
かの古き河の詩人いかで滅すべき

『ライオンハート』を聴くと、2013年に大英帝国勲章を叙勲されたケイト・ブッシュが、若い時分から、いかに「愛国少女」であり、また「国文学少女」であったかが如実に窺える。
 そもそも「ライオンハート」なる言葉は、12世紀のイングランド国王リチャードⅠ世が「獅子心王(Richard the Lion-Heart)」と称せられたことに由来している。

ライオンハート
https://youtu.be/Ydls3iAcs0A

 そしてケイト・ブッシュの「国文学少女」ぶりは、かの有名なデビュー曲『Wuthering Heights 嵐が丘』(1977)から既にして明らかだった。
 言うまでもなく、英国文学の最高峰の一つに数えられるエミリー・ブロンテの小説に基づく楽曲である。
 幼馴染のヒースクリフに恋焦がれるあまり亡霊となったヒロイン・キャサリンが、
「私よ、キャッシーよ、帰ってきたの、寒いわ、窓から中に入れさせて」
と訴える内容だ。
 ケイト・ブッシュの本名はキャサリン・ブッシュなので、己れにキャサリンを同化させたかのように……
というか、ヨークシャーの荒野を彷徨う愛の亡霊が当時19歳の少女に憑依したかのように歌うさまが世界に衝撃を与えて、大ヒットした。
 ちなみにこの曲、わが国では明石家さんまの『恋のから騒ぎ』のテーマ曲として世代を超えてよく知られている。
https://spice.eplus.jp/articles/9329

『Wuthering Heights』です。
この赤いドレスの動画は1度削除されたはずだけど違うものなのかしら?
https://youtu.be/I03PAWbRPmo

 今ではこのダンスは各地で催されているらしい。赤いドレスを着た老若男女が、ケイトになりきって踊る。
 私も歌をかけ、合わせて歌いながら踊った。鏡を見ながら。
https://youtu.be/e9D4bJwdPaQ

『Wuthering Heights』のあとに『Running Up That Hill』があります。

Wuthering Heightsのダンスの指導がありました。
https://youtu.be/H1oehKo2RZI

 1985年にに発表された ケイト・ブッシュの『Running Up That Hill』は「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4に採用されたことで、が再ブレイクした。
『Running Up That Hill』は、ブッシュのアルバム「Hounds of Love」からのファーストシングルで、85年8月5日にイギリスで先行発売された。
 同曲は、86年を舞台にしたNetflixの大ヒットドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4で、マックス(セイディ・シンク)の愛聴曲として登場。マックスを救うためのキーアイテムとして数回にわたって使用されている。
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」をきっかけに同曲を知った若いファンが多く、Apple MusicやSpotifyといったストリーミングサービスでは再生回数が数千倍にアップしているという。 
 そんななか、同曲のミュージックビデオ(MV)の再生回数も、YouTubeで急増している。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/eiga.com/amp/news/20220720/10/%3Fusqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D

 ケイト・ブッシュの過去のインタビューによると
 愛する男女がお互いの立場を入れ替えることができて、お互いの立場を体験することができたら、お互いに理解し合って深く傷つけることがなくなる
「だから、私は神様にあなたと私の立場を入れ替えてもらえるように取引きしたい」という曲。
https://ameblo.jp/diane-marie/entry-12749002287.html

目を覚ませ! マックス
ストレンジャー・シングス 未知の世界
https://youtu.be/-hAwEH_hOKg

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『Babooshka』の歌詞の意味は、妻が夫の愛情に疑問を持ち、若い女性のふりをして夫の自分への愛情を確かめる……という内容で、黒い衣装でベールをまとったケイト・ブッシュが妻を表現し、大きなコントラバスが夫、チョット露出気味のケイト・ブッシュが若い女性を模した妻を表しています。
 ケイト・ブッシュはデビューまで自分自身で様々な表現方法を学んでおり、パントマイムも専門の学校に通っています。(その学校でデヴィット・ボウイも一緒に学んでいた、というのは有名な話です。)
https://note.com/mamoyoshi/n/na841631f296e

Babooshka
https://youtu.be/6xckBwPdo1c

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『Breathing』が入った彼女の3rdアルバム
「Never For Ever (邦題 / 魔物語)」
が発表されたのは、1980年。
 つまり チェルノブイリ原発事故以前……
 歌詞の "after the blast" という部分から
 恐らくケイト自身は当時、
「核戦争」のことを示唆して書いたと思われるが、
blast / 爆発……色々な意味にとることもできる。
 今あらためて歌詞を見てみると、新たな発見が...
 サビのコーラス部分後半の
"……Breathing the fall out-in, out-in, out-in"
ココ!!!
 オフィシャルアルバム翻訳では、
「吸い込むのよ 人間の堕落(fall)を吐き出しては -また - 吸い込むのよ」
となっていたが
"fall / 堕落" だけの意ではないみたい!
調べてみると、
"fall-out / 名詞、(核爆発後の)原子灰の降下、放射性降下物、「死の灰」"
こんな意味があったんですね、「死の灰」……絶句
fall-outと、
fall out-inとでダブルでかけていたんですね……ケイト嬢……

https://ameblo.jp/balloongaloon57/entry-11015551840.html

Breathing
https://youtu.be/VzlofSthVwc

 以前読んだのだが、ケイトは伯母からの莫大な遺産を相続したので、それ以降、活動も自分のやりたいことをやった……お金のために歌うのではなく。

 ︎

ピーター・ガブリエル ケイト・ブッシュ
Don't Give Up - 1986年
https://youtu.be/uiCRZLr9oRw

『この曲はケイト・ブッシュとのデュエットです。この曲での彼女の声は透明で、気高く、まさに女神といった感じです。ピーター・ガブリエルは、悩む人を演じています。
 我々は戦うこと、そして勝つようにと教えられてきた。しかしそれでも挫折することがある。
 そんな彼にケイト・ブッシュが語りかけています。
 あきらめないでと。
 がんばっている人に対して、あきらめずにもっとがんばれと言っている訳ではありません。
 今の自分を恥じることはない。まずは身体を休めてほしい。あなたには私たちがいるのだと訴えています。そういう人にも必ず居場所があるのだと』
(おとましぐらさんの『おすすめ名曲ランキング』より抜粋)

 いいなあ。動画観ると、終始ピッタリ抱き合って歌ってる。まだケイトは痩せている。

 主人公に歌わせよう。抱き合って。

お気に入りの音楽 117

お気に入りの音楽 117

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-11-21

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