青の十四行詩
青は尚も君を嫋やかにとらえる、
斃れるがように君の影をうすらぎ薙げ、
薫る硝子音楽は恰も君を手折るよう。
さながら早乙女の燈す歯止めに躰を已まね、
はや根に沈む水晶に殊更に心を病ます。
とくと梳く水音はさわやかに君が身を切る、
青は尚も君をあをやかな姿へ剥がさず、
青は彗星曳く毎殊にそよぐ幻として去る。
青は尚も君を手折らんと空涙のゆび揺らす、
青よ尚も君を手折らんと空涙のゆび揺らせ、
青は尚も君を手折らんと空涙のゆび揺らす。
斃れるがように君の影をうすらぎ薙げ、
薫る硝子音楽は恰も君を手折るよう。
青は尚も君を嫋やかにとらえ瑕記す真白へ。…
青の十四行詩