旅の途中

詩をかくことは
宛のない
手紙を出し続けるようで
虚しさに
心が苦しくなる
届かないものを届けたくて
産声をあげる
誰かに会うために
生まれ変わる
そのたびに自分を見失わないで
認められなくてもいいから
ただ顔を上げて
書き続ける
無償の祈りを捧げるように
ただ意味もなく
喜びを与える
悲しみを手放す
月日が過ぎていくままに
歩いていくんだ
意味なんて
後になってみないと分からないから

旅の途中

旅の途中

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-09-19

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