平和軸 一虎くんに彼女がいたら 第7話
第7話「彼女との受験」
夏休みが終わって最初の月曜に屋上にいると、梨奈が俺を捜してやってきた。
「とら!」
「なんだよ、走ってきて」
「私、とらと同じ高校行きたいから先生とお父さん説得したの」
「まじで?梨奈の成績ならもっと頭のいい高校行けるのに?!」
「私、とらとずっと一緒にいたいの。結婚もしたいし」
(うわー、俺の彼女かわいいなぁ!ぜってぇ俺が貰ってやるよ!)
「そっかぁ、俺も一緒にいてぇから受験頑張るか!」
つーことで、一緒の高校に受かるために夏よりも本格的な受験対策が始まった。
「この問題、難し過ぎね?」
「大丈夫、さっきの公式使えば簡単だよ。とらなら解ける」
梨奈が俺の頬に手伸ばしてキスした。
(わっ!なんか……解ける気がしてきた!)
そして数ヶ月後。俺たちは同じ高校に無事合格した。
「「やったー!!!!!!!!!!」」
2006年4月。入学式の帰り道、梨奈が言った。
「これからもずっと一緒よ、とら」
そんでいつものほっぺにキス。すげぇ幸せ。
平和軸 一虎くんに彼女がいたら 第7話