5 - 1 - 時間。

7:00。朝学校に着いていた時間。

もう無理。
もう動けない。

数日前、U-NEXTの無料お試し期間を始めた。
全然引き留めてくれなかった。
人生には無料でお試し出来る期間が必要だよ。

もういいんだ、全部もういいんだ。
せめて殺すための準備をするエネルギーを下さい。
少しのお金と、ひとりでも終えられるエネルギーを下さい。

本当の無機物になる前に、私は実は楽器になってみたかった。
歌と音楽そのものにはなれないけれど、楽器になら頑張ればなれたから。
実は名前も決めていて、もう実現できないから書いてしまうけれど、MIZKIちゃんの足りない文字になりたかったんだ。

色んな妄想をして、脳内時間だけが経った。
本当はまだお酒も飲んじゃ駄目な歳だけれど、時間ならもう充分使い尽くした。
もしもも嘘も、もう充分だよ。
ふふ、この言い回し好きなんだ。

言葉を推敲する力がない日は、本当はひとり言とTwitterで終わらせるのだけれど、どうでもいいんだから、これもどうでもいいってことにならないかな。
嫌ね。音割れしてる。

時間をお金に換えられるなら、二日だけ残してあとは売りたい。
そしたらまだ後悔できそうなものを探せる気がするよ。
そしたらきっと間際でちゃんと泣ける。
次する妄想はそれで決定ね。

5 - 1 - 時間。

5 - 1 - 時間。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-08-28

Public Domain
自由に複製、改変・翻案、配布することが出来ます。

Public Domain