神椿市崩壊中。〜零番街編〜

夜中の23時。
外で焚き火だ。
少し老けたな。
俺も。
この街も。
「おっさん。休んだらどうだ?」
両手拳銃をもった若い女性に言われる。
「うるせぇよ。お前も顔死んでんだろうが。」
俺は立ち上がりストレッチをする。
「にしても…零番街。テセラクターだらけの場所でどうおっさん一人で生き抜いてきた?」
「お前こそ、元観測者の前世を持ちながらどうやって共創者として生き抜いてきた?」
…しばらく睨み合いが続く。
そこらへんに転がっていた毛布がもこもこと動き出す。
「んふ。んふ。んふ。」
コロコロと転がっていき、焚き火へと入っていった。
中身は誰だ?って!?
「あじゅ。あじゅい!」
「バカかお前!」
「声出すなっ…!テセラクターにバレるぞ!」
焚き火だけでも見つかるリスクは高くなるってのに…
数分後。
「クソガキ…貴重な水を無駄に使いやがって…」
煙よ…臭いよ。どうか早く消えてくれ…。
「す、すいません。」
1,2,3,4…
「一人足りねぇし…」
「一人はおっさんだぞ…」
「バカ俺合わせてだ。」
本当にチームとしてなりたってねぇ。
「ふわぁぁぁ…。血が足りねぇ…。」
お前も両手拳銃を落とした事にも気づいてねえけどな。
「落とした落とした。そういえば…あたしら名前も過去もお互いに知らねぇよな?おっさんに渡したプロフィールも簡単なものだし。夜行性なのに眠たくてしゃーねぇわ。ちょっと話してくれよ。このままじゃ誰が何を話してんのかもわかんねぇ。そうだおっさん。話してくれよ。わたしはあんたみたいに強くならないといけねぇんだ。テセラクターの起こしたQで精一杯だった。でもあんたはっ…!…強くなりてぇ…。」
…こいつ…一体何が…。
「…分かった。俺もお前らが何故集まったのか分からん。零番街の攻略、なんて依頼…危険すぎて普通なら受けないからな。テセラクター以外じゃねえ。曲者の集まりみてぇな所だ。本当は零番街の侵入許可が欲しかっただけだろ。」
「…」
「…ただいま。」
「…んふ。んふ。zzz…。グゥゴオオオ…」
「…ああ。そのとおりだよおっさん。」
しょうがねぇな。
「分かった。その代わりきちんと協力してもらう。そしてお前らの問題も解決してやるよ。ただ、一つ条件がある。」
「なんだよおっさん。」
「絶対お前ら死ぬんじゃねえぞ。誰一人欠けずに零番街を平和にする。」
「…わかったよ。」
勇「よし、俺の名前は始道勇(しどういさむ)。これから零番街で起こった大災害について話す。」

高校2年生。冬。

バスでの通学中だった。
「おい!勇!彼女で来たって!?」
勇「うん!」
僕に初めて彼女ができた!
吉美里士(きびさとし)君は僕の親友だ!
里士君はバトミントンで最強!
そして僕は書道家!
僕の人生はなんて晴れやかなんだ!
里士「んで!?誰!?誰なの!?」
勇「絵理花(えりか)さん…あ…絵理花!」
里士「絵理花って!?あの…母性清楚で有名な!?」
結絵理花(むすびえりか)さんは実は僕より年上。
名前の通りというか…ものすごい綺麗な絵を描くんだ!
ただ…ストイックで一年絵を磨くために高校に行かず修行…。
綺麗で優しいお姉さんなんだけどなぁ…めちゃくちゃ人気だし…。
里士「んで!?なんてお前また女装してんの!?俺と付き合ってた時みたいじゃん!」
勇「えへへ。絵理花さ…絵理花が可愛いのが好きだって。危ない危ない…呼捨てにしないと怒られる…」
里士「あはあ!結婚してくれ!」
勇「さっきから何言ってんの里士君は!?」
ビービーとガラケーが鳴る。
メールだ!
ん!?絵理花もう学校いるの!?
里士「早いな…きっとあれだな…登る朝日の模写ってところだなー。」
勇「ねー…本当に凄…」
ガガガガガ…とバスがとてつもなく揺れ始める!
運転手「おおっ!地震だ!皆取っ手持って下にかがめ!」
里士「かなり揺れてる!皆!落ち着け!」
ガリガリ…!と天井から音がし始める。
電柱が倒れてきている!
運転手「落ちついて!よし!ドアが空いた!ゆっくり!気をつけてバスから出るんだ!」
里士「勇!」
勇「うん!頑張る!皆も!行こう!」

脱出

何とかバスから脱出できた!
後ろからメキメキと音が聞こえる。
バスがありえない方向に曲がって…。
ウーゥゥゥ…と、とてつもない音量のサイレンが鳴る。
スピーカーからの声「ただいま、予測不能の大地震が発生しました。神椿市立第零學園高等学校にお集まりください。」
里士「行こうぜ!」
勇「うん!」
「ヤダね。」
…えっ?
後ろを見るとヤンキー兄妹
鶫咲(つぐみさき)鶫幸(つぐみさち)がそこにいた。
里士「サッキー!どこ行くんってんだよ!」
咲「おふくろが心配だ!」
幸「私もっ!」
勇「親なら無事だって…」
里士「行こう。」
ま、待って
勇「ちょ!?みんな危ないって!」
里士「勇。俺に家族がいない事。分かってるよな。」
勇「それは…」
幸「勇っちは良いよねっ…私らもシングルファザーってやつでさっ…」
幸ちゃんに睨まれる。
咲「勇ちゃん。マジで言ってんのかよ?親が無事!?そんな確証あんのか!」
しかしすぐさま幸ちゃんが我に戻り悲しい顔をする。
幸「あ…ごめん…。絵理花姉心配だよね…。私酷いこと…」
勇「…ハッ!?絵理花!」
みんなの言うとおりだ。
僕は自分の心配ばかり…。
何やってんだよ!
すぐさま電話を絵理花にかける!
しかし――。
勇「で、でない…。」
咲「心配だな…よし!分かった!分かったよ!勇ちゃん!妹を頼んだ!サトッシー!」
里士「OKわかってる!俺が勇の家族の様子を見てくる!」
勇「う、うん!幸ちゃん行こう!」

違和感

違和感。
それはすぐに気づいた。
幸「勇っち…なにあれ。」
勇「高校…どうなってんの?」
遠くから見える高校が黒く染まっている。
途端に急な風が吹いた
幸「おおおっ?」
いや、風じゃない!?
勇っち「な、なに!?足が勝手に動く…」
幸「にいちゃ…」
勇「後ろを振り向けない!何だ!?金縛り!?」
力をを振り絞って幸ちゃんと僕は後ろを振り向く!すると
里士君と咲君も後ろを振り向いだまま固まっていた!
幸「もしかして…キャァ!」
勇「幸ちゃ…うわぁ!」
何だ黒い…魚…目がおどろおどろしく光って…
幸ちゃんの頭を食って…
勇「うわぁ!何ずんだやめろぉ!」
咄嗟に魚に飛びつき引き離す!
幸「ぐ、ぐううう!勇っち!」
勇「幸ちゃ…」
幸ちゃん…右目が…右目が潰れて…。
幸「勇っち!危ない!」
勇「なっ…ガァッ!…」
黒い魚にタックルを食らう!そこに電柱が!
僕は押しつぶさる!
勇「い…痛い…痛い!」
幸「いやぁぁぁぁぁ!」
途端に電柱が倒れる。
黒い魚と僕は勢い余って地面に倒れる。
と同時に幸ちゃんと目があった。
幸「あ。」
勇「あ。」
二人とも顔を合わせて…。
真っ青になる。
地面に水たまりが見える。
電柱から切れた電線がゆっくりと垂れ下がり、
幸「ギギギアアアアア!!!」
勇「ギギギギギグググ!!!」
感電。
地獄だ。
僕は焦げ死ぬのか?
いや!まだやれることが!
幸ちゃんを蹴り飛ばす!
幸「がごがががググググぎぃ!!!」
藻掻き苦しむ幸ちゃんにさっきの黒い魚が!
勇「ギギギ!!!」
させるか!
勇「させせせるっかぁ!!!!!」

告白

咲「は?」
里士「おい!おいおい!!!動かねえぞ!」
目の前の人達はみんな走るように逃げていく。
いや!操られている!
絶対におかしい!なんだよ!
サトッシー…!
俺は俺には言えないことがある。
俺は…女なんだ。
一体何考えてんだよ!こんな時に
咲「こなくそぉぉぉ!!!」
里士「ぐぬううう!!!うごけえやぁぁぁ!!!」
耳がキィィィンとする。
耳!?
スピーカー「素早く神椿市立第零學園高等学校に避難してください。」
里士「あれか!?スピーカーの声で皆!?」
咲「ぽいよな!?」
途端に振動が起こる。
バチバチと後ろから音がする。
電柱が倒れたのか!?電線が切れてスパークした音だ!
しかし、ラッキーだ!
地面のコンクリが剥がれた!
里士「こ、こいつでスピーカーを!」
咲「俺に任せろ!」
もうバレてもいい!
糞が漏れようが尿が漏れようが関係ねぇわ!
力をふり絞れ!
里士「咲!拾ったぞ!手ぇ出せ!グググ!」
咲「う、うおおおお!!!受け取っ…ったぜぇ!!!!」
ここからどうやって投げる!?考えろ!考えろ!考えろ!考えろ!考えろ!考えろ!考えろ!
咲「そうか。分かったぜ。」
俺は力を抜いた。
里士「何やってんだおま…」
咲「ごめん!私さっ!大好きな男の子の前でおしっこ漏らしたくないわ!」
里士「は…?」
死ぬかもしれない。
死ぬかもしれないからサトッシーに言いたいことを言った。
ただそれだけ。
死ぬ気なんて!漏らすなんてありえない!
スピーカーの声が変わる。
スピーカー「ほう。テセラクターなのに抗う力があるのか?」
なんだ急に声が…。
咲「テセラクター…?」
スピーカー「見えるか?あの黒い魚が。」
グンッ真上に顔が上がる。
里士「何だ!?あの魚の大群は!?空に空浮いて!?」
スピーカー「あれはお前たちだ。」
咲「ふざけんな!じゃあなんで私達が抵抗できる!?お前が操ろうとしている!?」
スピーカー「それは…」
咲「あの黒い魚が?私?上等だよ!抗ってやる!テセラクターだろうが何だろうがな!私は私だ!お前のものじゃねえ!」
スピーカー「な、なんだこの力は!?どうして抵抗できる!?」
里士「おい…この美少女を誰だと思ってる…コイツはな…俺の自慢の彼女だよ!」
咲「忘れんなや?神椿學園で一番頭いいのはな?私だ!」
スピーカー「ふん!抗うな!」
ぎゅい!っと前を向かされる!
同時にコンクリートが私の手から放たれた。
そして。
スピーカーに直撃!当たった!
少しだけ身体の自由が出来た!
咲「うおわ!少しまだ!操られてるけど!動けるな!」
里士「咲!耳ふさげ!勇!電話出ろ!…クッソでねぇ!動け!動け!俺の手!メールだ!メールするんだ!先にスピーカーをぶっ壊して行くって!よし!送れた!」
咲「行くぞ!サトッシー!」
里士「OKハニー!」
咲「ハニー言うなや!」
私達は協力してスピーカーを壊し始めるのであった。

覚醒

勇「させるっかあああ!!!」
「今盟約を結ぼう。」
!?
何だ!?
声!?
「今、盟約を」
勇「い、やだね!!!」
「このままじゃ死ぬよ?」
勇「自分の力で這い上がってみせる!まだ!まだ僕は!僕でありたいから!」
「どうして?」
勇「そこで見ているがいいさ!」
「…分かった。」
途端に激痛が走る。
でもそれだけじゃない!
とった!黒い魚の尾ひれを!
ドン!と強い衝撃が心臓を走る…。
魚に流れたんだ!電流が。
倒せたんだ。
自分の力で…。
意識が朦朧とする中…
黒い魚がカードに変わったのが見えた。
真っ黒なカードだ。
それを僕は手に取って。
気を失った。

目の前は女の子がいた。
「バカだよ!死ぬ気なの!私の魔法があれば!」
勇「魔法…?そんなの信じないし、いらないよ。」
「どうして?」
勇「どうしてだろうね…」
「君は…本当に馬鹿だよ…」
そこで目が覚めた。
里士「おい!勇!」
咲「オイ!」
勇「ハァァァァァ!!!!!」
大量の空気が身体中に広がって、むしろ苦しい。
痛い。
でも生きている!
勇「咲君ごめん…」
咲「あ?なんだよ!」
勇「幸ちゃんの目が…幸ちゃんはどこに…」
咲「幸は無事だよ。」
勇「良かった…ここはどこ…?」
里士「さあな…。お前はギリギリ2日寝たきりだった。」
そんなに寝てたのか…。
勇「街の皆は?」
咲「…クッ…ほとんどテセラクターにされたか喰われた。」
勇「テセラクター?」
そこに幸が本を何冊か持ち現れた
幸「勇っち…!いや!恩人!」
こっちに歩いてくるが真っ直ぐに歩けないのか…斜めにやってくる。
…痛々しかった。
勇「ごめん…君の目を…僕が弱いから!」
幸「何言ってるの!?貴方こそ!」
咲「幸!」
里士「…クソッ…!」
勇「みんな一体…?どうしたの…?」
里士「お前…自分で気づいてないのか?」

右手

咲「いいか?」
勇「何が?」
咲「毛布下げるぞ」
僕は下を向いた。
勇「…は?」
そこには…右手のない死体があった。
え?違う。
死体じゃない。
僕の…身体!
勇「ウゥゥゥうわあああああ!!!!!」
そこからしばらく僕に記憶はない。
暴れ回った。
勇「うっ…」
急な右手の痛みで我に返る。
咲「怒りはおさまったか?」
勇「ご、ごめ…」
里士「まあ…そこまで動けるなら…元気だって事だな」
ソファに隠れていた幸ちゃんを見つける。 
勇「ごめん…幸ちゃん。」
幸「私の方こそ…。」
僕にとって右手は命よりも大事な物だった。
僕はもう何も…。
里士「お前が生きててよかったよ。」
里士が僕の心臓に手をやる。
そうだ。
僕には命がある。
仲間がいる。
そして…
絵理花が…
『キャアアアア!』
咲「なんだ!?テレビが勝手に!?」
里士「嘘だろ!?電気なんて通ってないのに!」
そこには紛れもなく絵理花が写っていた。
勇「絵理花!?絵理花ァ!」
幸「絵理花姉…なにこれ!?ねえ!?」

テレビ放送

藤田「私の名前は藤田(ふじた)。ここの研究員だ!」
絵理花「ヒッ…!?」
藤田「やっと見つけた!テセラクターに魔女の素質があるものを!」
絵理花「魔女!?」
藤田「私はこの実験体で人工的な魔女を作る!」
藤田は灰色の心臓と肺を持ち出した。
藤田「これをお前に移植する!」
絵理花「何が目的なの!?」
藤田「お前らテセラクターはこの世界のプログラムにすぎない。害悪な!ウイルスプログラムだ!くだらない作品を生み出し、データを膨らませる!私はお前らを消しに来たプログラマー!神!観測者なのだよ!」
絵理花「この世界がプログラム!?」
藤田「ありがたいと思え!お前は今からワクチンだ!」
絵理花「いやだ!やめて!助けて…助けていさ…」
そこでテレビは切れた。

決意

里士「俺達が…プログラム…?」
勇「絵理花…!」
咲「駄目!元気って言っても血が止まってない!」
助けに行かないと!
幸「本書いてあった。魔女はどこかにいて、魔法で私達を助けてくれるって。でもこれじゃ…。」
勇「魔法…?」
そういえば夢で女の子が言っていた…魔法で助けるって。
でも実際僕は生きている。
皆生きている。
勇「魔法なんてなくたって僕達は戦えるさ。でも強くならないと…」
咲「助けよ。絵理花を。強くなろう。」
勇「うん。」
待ってて絵理花。
必ず救ってみせる。
抗ってやる。
何年立っても何十年たっても。

 数年後

20歳になった俺達はすっかり強くなっていた。
相変わらず、テセラクターを倒しても黒いカードが現れるだけ。
18歳の夏だった。
大量のテセラクターが現れたが俺達はねじ伏せた。
大人達は新しくシステムを作った。
テセラクターを倒したあとのカードを金替わりにしはじめた。
腐っている。
弱い子供たちはテセラクターに喰われるか餓死だ。
勇「なあ、里士。俺達ってウイルスプログラムだよな。」
里士「ああ。大人見たら分かるわ。ウイルスだわ。」
咲「勇君…変わっちゃったね…。ちょっと怖いかな。」
勇「あんなもん見せられたな。」
18歳の冬。
僕は俺になった。

さよなら僕。

18歳の時だ。
勇「遅すぎた…一年もたった。」
絵理花「ビューティ。ビューティ。」
神椿學園の地下深く。
研究室はそこにあった。
そこには灰色の身体をした絵理花がいた。
勇「迎えに来たよ。絵理」
絵理花「死は救済。」
…は?
遅すぎたんだ。
武器を買うのにもカードがいる。
それでもまだ間に合うと信じて。
カードを必死に集めて、武器も身体も強くなって。
やっとここまで来たのに。
藤田「お前誰だよ?私の妻になにかようか?」
絵理花「ビューティ。ビューティ。クレイジー。クレイジー。」
藤田「ああ。そろそろ6匹目の“いであ”の出産だね。」
絵理花「怖い。怖い。痛い。痛い。助けていさむ」
今勇って…。
藤田「いさむじゃなくて、寒いだろ?ほらジャンバー着なさい。」
絵理花「あはは。あはは。」
藤田「あー…ちょうどよかった。絵理花。こいつを殺しといてくれ。邪魔だ。」
絵理花「うんーころすー。」
勇「僕を忘れたの絵理花…」
絵理花「不味そう。」
ヒュ…と飛んでもないスピードで絵理花が襲ってくる。
地上まで100メートルもある。
致命傷を負うだけで死ぬ。
助からない。
僕はどうすれば…。
幸「しっかりしてよ!リーダー!大丈夫!絵理花はきっともとに戻る。戻らないなら…また1から始めればいいんだよ!」
勇「どうしてここに!危ないっていったじゃん!」
幸「それでもね…死んでほしくないんだよ君には」
勇「ありがと幸ちゃ…」

あの時…俺がちゃんとしていれば…幸は俺のせいで両目を失った。
残りの右目で弓使いの天才まで登りつめたのに。
絵理花の中指が右目を貫いて、苦しむ幸を連れて地上に這い上がることしかできなかった。

殺すか。生かすか。

俺達は迷っていた。
絵理花を殺すのか。
助けるのか。
カードが金の代わりになったせいで。
テセラクターがいなくなったら混乱が起こる。
幸「困ってる息が聴こえるな〜」
勇「幸。」
幸「先輩はうまくやってるよ。私もね!ほら!天才なんてこの世にいないんだよ!」
勇「そういえば初めて怒られたな。血が出るまで殴られた。」
幸「何にでもなれるんだよ。目が見えなくても…私が隊長やれてるのと同じ。それも…皆がいるから…。」
咲「おーい副隊長。飯〜。」
勇「うるせぇな…自分で作れよ。ったく。」
幸「あはは。楽しみ!」
勇「幸。俺は負けないから。お前に勝つことが、俺にとっての恩を返すだから。」
幸「うん!頑張って!先輩!」

神椿市崩壊中。〜零番街編〜

「その後は?」
勇「全員死んだ」
「…は?なんで?」
勇「絵理花に殺られたんだ。全員俺を守って。呪ったよ自分を。あの時…魔法があればって。」
「…。」
勇「俺はな。お前を守るために共創者になったんだ。」
「って…ことは…昼頃だってのか…共創者になったの…。」
勇「ああ。俺の目的は。いであの発生源。絵理花を殺す事だ。」
絵理花。
お前を必ず殺してみせる。
ぶっ殺してやる。
何年立っても何十年たっても。

神椿市崩壊中。〜零番街編〜

  • 小説
  • 短編
  • アクション
  • サスペンス
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-08-28

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

Derivative work
  1. 高校2年生。冬。
  2. 脱出
  3. 違和感
  4. 告白
  5. 覚醒
  6. 右手
  7. テレビ放送
  8. 決意
  9.  数年後
  10. さよなら僕。
  11. 殺すか。生かすか。