スナップショット

偶像的な好意と
親愛的な殺意が絡み合い
俺はまた自分を見失ってしまった

頭は
無数の噓に侵されていて
虫に食い荒らされていて
陽に焦がされている

手に負えない痛みは
手に負えない人格を持ち始め
手に負えない詩を紡ぎ出す

それに何の意味があり 役割があるのか
意味も役割もあるものか
俺は一個の風景と化すために存在する

すべてを失うためにすべてを愛し始める

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-07-23

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