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フォークの詩

あなたを切り分けなくても話せることがあるでしょ、ぼくはそれを待ち望んでいる。点線・面、休憩/スピードと湿度。消えてしまう前に、肌のひとつぶひとつぶから露出した感情をなるべくゆったりとたしかめたい(とめどなく留まる気配なくあふれたものだけだよ、だからなるべく、深刻でなければいいなとおもう。あなたの退屈が。)。 。。共感をすっぱりと削ぎ落としたら、にほんご、を、なんにも使えなくなってしまう。使えなくてもいいや、たいして重要ではないし。あたらしい言語を生みだすしかない、あたらしい、身体になるために。ほかのだれにも伝わらない、というか、べつにぼくにもちゃんと届かなくていい そういうことばを 期待している。

熟れてたんだ笑

からだごと潰えてもいいよ。ていうか、潰えてしまえばいいよ。あたまと喉で破裂し続ける火薬の周期でうみだされる音楽と、やわらかくはりつく粘膜で、どうしてこんなにもぐらぐらしちゃうんだろう?(まだ、黙っていてね。)

たとえばぼくが長く生きたとして、きみになんの有益があるわけ。手放されるまえに手放してしまって、記憶、かいざんして、これまでいちども果実に焦がれたことないです。いちども! 育ててくれるのはぼくの隅々をひとつもしらないひとたち、言い訳になり得るかたがた。そのぶん、きみの土壌にさみしさを撒いてまんべんなく水を遣ったら、いずれ、芽が生えて、

b

もっと理解のできない話をしてほしい、そうじゃないと、あなたの曲線を手放してしまう。分かりあえなさから突沸する興味だってあるはずだよ、だから煮立つまで話をしようよ(絶対にいやだよ)。意外とすべてはすべて孤独で、みえる、表面がそれなのに孤独なまんま揃えられているから頭痛がしそうだ。内側を探れば吐き気があり、唐突な拒否反応で息すらままならなくなる?ロープになり得る美談もないからもうすきじゃなくなったひとのすきなところ思い出して、でももうすきじゃないからやなところばかり浮かんできてほんとにもうすきじゃなくなったんだなって、走馬灯にしてはしょうもないね、笑えない冗談やめてよ、まあぜんぶうそなんだけど。わたしがからだをきれいに茹でているあいだ、つぎの生命に意識をとばして、あたりまえに人間のことを想像していた。

つづくよ

予想で決まり決められるものの多さに幻滅しちゃう、みんな安心したいだけだもんね。ほんとうかどうかだれにもわからないまま、空想を現実みたいに扱って現実を空想で消費して空想ばかりが部屋を埋める。その感情がはたして恋かは、すべてがおわって泣きたくなってはじめてわかるものでしょう。ふたりのあいだに漂っているものがなくても豊かな想像力で縁はつづくよ。だからいつまでも、安心していればいいよ。

不眠の詩

まどろみがどろどろと、泥みたいに脳のやわらかくあるべきところに広がって固めて」思考停止させる。じぶんの受けた痛みがわからないのは幸福なことかもしれないね、むりやり排除されたさみしさによって湧き出るべつのさみしさが、消化されずに積もってゆく。せきとめられて動いてくれない感動が、誤って飲み込んだ魚の小骨っぽく喉につっかかって、なにを口に入れても違和感が襲って仕方がなかった。救われたいと思って、今日も浅い眠りを軸にする。

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動いてゆくから詩集

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-07-12

Copyrighted
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Copyrighted
  1. フォークの詩
  2. 熟れてたんだ笑
  3. b
  4. つづくよ
  5. 不眠の詩