遠くて案外近い終息

遠くて案外近い終息

青い惑星の限界。

あらゆる事の結論が纏まりつつあるようだ。

 実は身近な存在であっても気付かない現象がある。
 昨晩の薄暮は凍れる世界に訪れた冬景色を一層強調していた。
 冬に雪が降るという事は殆どの地域で当然のようなものだが、沖縄以外では列島の真中に位置する静岡市には間違ってもあり得ない事。
 温暖な気候という事もあるが、其の原因となっているのは北側に連なる南アルプス。
 大体雪雲は北側から南下してくるのだが、幾ら大雪を降らせようと雪雲の厚さを増したところで意味は無い。
 山と言えば寧ろ雪に縁がありそうなものなのだが、こんな地形の構造を一体誰が想像できるだろうか。
 近くに此の国一の高い山である富士山があり、その高さは3700メートルだったような気もする。
 遠くからでも見る事が出来る其の美しい姿とは裏腹に案外死火山では無く休火山であり、いつ何時噴火しようともおかしくはない。Wikipediaでは活火山と記載。
 実際に宝永年間などに噴火しているのだが、大きさ故に関東地方にまで影響を及ぼす。
 其れで、関東地方の土地は関東ローム層と言われ火山灰で構成されている。
 静岡県(富士宮市、富士市、裾野市、御殿場市、駿東郡小山町)と山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)に跨る。
 古来霊峰とされ、特に山頂部は浅間大神が鎮座するとされたため、神聖視された。
 噴火を沈静化するため律令国家により浅間神社が祭祀され、浅間信仰が確立された。
 富士山についての最も古い記録は『常陸国風土記』における「福慈岳」という語であると言われている。
 他にも多くの呼称が存在し、不二山もしくは不尽山と表記する古文献もある。
 また、『竹取物語』における伝説もある。「フジ」という長い山の斜面を表す大和言葉から転じて富士山と称されたという説もある。
 近代以降の語源説としては、宣教師バチェラーは、名前は「火を噴く山」を意味するアイヌ語の「フンチヌプリ」に由来するとの説を提示した。
 此処で、宣教師という言葉が登場するが、所謂江戸時代にご禁制とされたキリシタンに端を発すると思われる。
 また、半年くらい前に、政府でも差別だと最後は認めざるをえなかった、何とかミズオという差別発言で問題視された女性の各種発言の中にも、此のアイヌが登場。
 此の国の国民を構成するうちの確実な一民族である事は間違いが無い。
 此の国の住民は、大陸から来たChina・Mongol・朝鮮人などの他に、アイヌ、南方民族・大和民族などで構成されている。
 長い間島国の上に鎖国を行っていたが為に、途中からは血が混じる事は無かった。
 言って見れば雑種であり、そうだとすれば様々な性格や思想の持主が集まったと思われてもおかしくはない。
 本来は雑種の方が知恵に長けており、優秀な筈であるから、戦争直後までは其の通り優秀だった。
 其れが、唯一の敗戦によりアングロ人種に支配されるようになり、また時代の変遷もあり、優秀とは言えなくなってしまった。
 要は中途半端な人種になってしまったという事で、白人種が指示をする事に従ったお陰で、その持ち味を失ったという事になる。
 其れで、今の世代の様な独自性が無いありきたりのぼんくらな人種に成り下がってしまったという事。
 島国を通してくれば、其れなりの伝統がある個性的で優秀な民族の血は残った筈だ。
 そう考えれば鎖国や江戸幕府が約参百年も続いた事は立派だったとも言えそうだ。
 非常に残念な事だが、戦後の昭和の中頃からその傾向が多く見られている。
 勤勉実直で休みが無くても技術力や細やかな手先を利用し、独立国家としてその存在を誇示できていた。
 正に、安倍政権あたりからその傾向が特に強くなってき、白人種に隷属したまま現在に至っている。
 70年辺りまでで骨のある国民はいなくなってきている。
 先に亡くなっていく者からすれば、寧ろ国民で無くなる事の方が安心できるという感を持つ。
 ぼんくらな国民はおそらく更に其のlevelを下げながら、一見世界に協調するとみられても、その実は独自の能力面では隷属するだけに過ぎないと言っても過言ではないだろう。
 あれ程優秀だった大和魂が消滅した。此処で面白いと思うのは、現在の世界にも同じ様な事が言え、二極化しているとも言えそうだ。
 そうであれば、今度は人類全体がlevelを落とした事に通ずる。
 其処で、成程と思える事の中に政治経済・法律や科学医学などの劣化現象が見られるという事。
 劣るものは何時かは滅びる運命にあり、世界の状況と相まって彼方此方に其の兆候が見られる。
 其れが間違い無いと思うのは、先人からは明らかにそう思えるからである。
 あらゆる事、あらゆる世界がタガが外れたまま此の先破滅に向かい速度を増して行くのが分かる。
 


 で、冒頭の静岡市の雪が降らない事から富士山の事までに繋がっていく。
 静岡市は優秀だった家康の隠居地であり、幼少時代に今川義元に人質として預けられた彼はその良さをよく知っていて選んだ。
 不思議な事に其の静岡市は先ず、雪どころか災害や事件も発生しない傾向にある。
 ただ、戻れば霊峰富士山だが、いつ何時噴火するのか分からないという面を併せ持っている。
 2009年10月に、GPSによる富士山の観測で地殻変動が確認された。
 これは1996年4月の観測開始以来初めてのことである。この地殻変動により最大2センチの変化が現れ、富士宮市-富士吉田市間で約2 cm伸びた。
 これはマグマが蓄積している(活火山である)表れとされている。
 プレートの観点からは、ユーラシアプレート外縁部で、北アメリカプレート又はオホーツクプレートと接するフォッサマグナ(すぐ西に糸魚川静岡構造線)に南からフィリピン海プレートが沈み込む位置であり(ほぼ、相模トラフと駿河トラフ及び伊豆・小笠原・マリアナ島弧を陸上に延長した交点)、3個のプレートの境界域(三重会合点)となっている。富士山下で沈み込んでいるフィリピン海プレートのさらに下に太平洋プレートが沈み込んでおり、富士山のマグマは、東日本にある島弧火山と同様に太平洋プレートに由来するものである。
 富士山の火山上の特徴は、側火山が非常に多いこと、日本の火山のほとんどが安山岩マグマを多く噴出しているのに対し、富士山は玄武岩マグマを多く噴出することがある。
 宝永大噴火以来300年にわたって噴火を起こしていないこともあり、1990年代まで小学校などでは富士山は休火山と教えられていた。
 しかし先述の通り富士山にはいまだ活発な活動が観測されており、また気象庁が休火山という区分を廃止したことも重なり、現在は活火山に区分されている。
 且つて富士山の乱気流が原因とみられる航空機事故が三回連続し起きたように、不思議な山と言える。
 また、1945年(昭和20年)7月10日、富士山頂にあった富士山測候所にアメリカ軍による機銃掃射攻撃が行われた。
 富士山は独立峰で遠方への眺望が効き、日本本土空襲を行うアメリカ軍機の動向を視認できる場所であったほか、1944年には東京と八丈島を結ぶ無線通信回線の中継拠点として山頂の旧登山小屋が活用されたため麓からの送電が始められ、高層気象観測拠点として重要な測候所へも給電された。
 また、この測候所からは東京の灯火管制を点検していた。日本の象徴という文化的意味に加え、軍事拠点ともなった富士山頂への攻撃が大戦末期に行われ、観測員に負傷者が出た事が業務日誌である『カンテラ日誌』を通じて残されている。
 また、アメリカ軍は日本の降伏を早めるために富士山をペンキで真っ赤に染め上げ、士気を下げるという計画を立案した。
 しかし、計画に必要な物資の量がB-29約3万機、ペンキ約12トンという膨大な量になる計算だったため、現実性に欠けるとして計画は中止されたというエピソードも紹介されている。



 其れでは、そろそろ終わりにしよう。
 日本は狭い国土に活火山が集中する火山大国です。その数はなんと111。
 なかでも今、警戒されている火山が、富士山です。過去に何度も噴火をした活火山で、いつ噴火してもおかしく無い。
 予言も含め、此の国がマグマの力で火山の噴火や巨大地震で大きな被害を被る事は充分に考えられる。
 其れが、あまりにも長過ぎた平和を終局に齎すのも総則は無いのかも知れず、人類自身のlevel低下も伴い、先は見えないと言うところで、そう遠くない日に訪れる災害にも通ずるのではないだろうか・・。


「色を見るものは形を見ず、形を見るものは質を見ず。夏目漱石」

「 運命は偶然よりも必然である。運命は性格(生活)の中にあるという言葉は決して等閑に生まれたものではない。芥川龍之介」

「自由な、調和のとれた、何気ない、殊に何気ないといふことは日常生活で一番望ましい気がしている。志賀直哉」



 「by europe123 original」
 https://youtu.be/WOd05LXYI2g

遠くて案外近い終息

国民性が行き詰まる。

遠くて案外近い終息

そろそろ、あらゆる事が纏まって向かってくる時代に。 人類は、国民は、自ら招いた局面に嫌でも気が付く時が。 其れがどんなものであるのかは・・知る人ぞ知る。 故に、大方は其れに流されるまま・・行き着くところは・・穏やかとは程遠い程の終息。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-02-11

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