医学・薬学の限界

医学・薬学の限界

人類の科学・医学・薬学は半分以上仮説に基づいている。


 MRIの検査が終わった後、女医が説明を始めた。
「脳梗塞の虞は無い・・」
 患者が言う。
「医学では見えるものは治せるが見えないものは治せないと思いますが・・。例えば・・私の腸は東京中の病院を回っても原因不明の傷みがあるが、原因は不明としか言わない。ところが、内視鏡で見える範囲の主要は電気メスで削り取る事が出来る。
 通常患者には見せないモニターがうっかりして見えてしまった。
 電気メスは回転しますから、腫瘍だけでなく・・周囲の内臓まで切り刻んでしまう。
 そうすると、血液が飛び散る映像が見えました。其れでも・・見えるからとる事は出来る。
 しかし、・・見えない腸などは第二の脳と言われ別名暗黒の世界と言われている。
 痛みがあっても、何も異常がないと言うのは医学の常識ですね」
 女医は頷きながら言う。
「脳だって同じよ。見えないものは治しようがない。ああ、貴方忘れっぽくはない?」
 患者は心当たりが無い事も無いが年齢的なものもあると思っている。念の為に・・。
「・・其れは・・脳の海馬に壊死が見られると言う事ですか?」
 女医は只黙っているだけだ。
 患者は更に・・階段を上がったり風呂に入ったりすると欠陥が膨らみ痛むのですが・・?」
 女医は・・。
「一応・・血管が膨らまない薬を処方しておきます・・後は原因不明・・?」




 薬局に処方箋を持って行く。
 薬局の薬剤師が・・。
「此れ・・?たったの五錠だけですよ・・一体何の為でしょうね・・?」
 患者は全てわかっている・・。
「単なる気休めでしょう・・医学も何も見えないものは分からないでしょうから・・」




 薬剤師が更に疑問ありげな顔をしているから、患者は・・。
「例えば・・アリナミンとある「R」という薬を同時に飲むと猛烈な頭痛と目から火花が飛びますが・・製薬会社は・・。
「アリナミンは成分は単なるビタミンですから・・そういう事はあり得ない・・」
 患者は今度は、別の薬局の薬剤師に聞く・・。
「同じ・・趣旨の事を・・」
 薬剤師は・・。
「其れはあり得ませんね。ビタミンが何か悪さをするとはあり得ない・・?」
 其処で、患者はこの質問を終える前に提案をした。
「其れであれば・・害が無いのですから・・一緒に飲んで貰えますか?言っておきますが・・念のために三回同じ事をやりましたが・・三回とも同じ苦痛でしたが・・貴方がたも試しに飲んで貰えませんか・・?」
 製薬会社の担当も・・薬剤師もがんとし・・。
「飲む必要が無いのだから・・飲みません・・兎に角害はないと言う事です・・」


 其の話を先程の薬剤師に話をすると・・。
「・・?今はその組み合わせの薬を飲んでいますか?」
 患者は首を横に振り。
「何回飲んでも猛烈な症状ですから・・絶対に飲む事はしません・・ただ・・製薬会社も薬剤師も実際に自分達は決して飲もうとしないと言う事は間違いは無い・・」
 其の薬剤師は・・・
「・・まあ、飲まないに越した事は?」
 

 此れだけの簡単な構造の薬でも・・組み合わせによっては・・症状が必ず出る事は・・患者しか知らないと言う事になる・・。
 医者でさえ処方はしても・・自らが飲む事をしない薬は多い。
 残念ながら・・其れが・・医学や薬学の現実と言える・・。
 其れで・・患者は何方も話半分に聞く事に決めている・・。



 最後にある医者に此の話をしたがこう言う。
「・・医学は仮説の上に成り立っているから・・其れだけは事実です・・見えるものだけは何とか?」

医学・薬学の限界

其れを知っている医師も少なくはない。

医学・薬学の限界

此処では、本の極一部だけ載せたが、不治の病に限らず・・人類は進化の止まったも同然。 また機会があれば、実にいい加減な生命体の頭脳レベルの、科学・医学・薬学の月お話をする。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-02-01

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