魔物
夜鷹が、静かに吐く息。宇宙、という未知なるものに抱擁された、ひとつの惑星の、ちいさな場所で育まれる。あい。生命を、つねに、肉として纏ってる感覚。なぜなら、この世の存在するものの多くは、生きている、から。意思、感情はもちあわせてなくとも。
ドラッグストアで、割引されていた菓子パンを買う。気分としては、べつに、しにたいほどつかれていないけれど、だれかをささやかに憎んでしまう程度には、つかれているという感じ。あの、テレビに対して、なくなってほしいとまでは思っていないけれど、ときどき、在ることに、煩わしさをおぼえるときの、精神状態の揺れ。
(おまえは詩だ)
呼んでいる。
虚空より。
魔物