infirmity
(にんげんである。はずなのに、どこか、まわりのにんげんとは異なる気がする。それは、マイナスな意味での「とくべつ」であり、決して、驕っているわけではなく、単純に、欠陥だらけの、まるで、にんげんの皮をかぶった、なにか、でしかないのではと、そう思わずにはいられないくらい、わたし、というものは、ひどくエゴイスティックで、冷酷だ)
だれかからの着信が煩わしいと思いながら、テレビからながれてくる、今年を総括しているようでいて、べつに、今年のヒットチャートをにぎわしたわけではない、何年か前のヒット曲をバック・グラウンド・ミュージックに、形容しがたい感情をひたすら黙殺するように、ドーナツを貪る。ほかに、方法をしらない。
窓の外は、雪。
しんしんと、世界を白く染めてゆく。
infirmity