大雪が降る日の情景。及び、アイヌ・南北朝鮮・同性愛者・に対する差別は禁忌。

大雪が降る日の情景。及び、アイヌ・南北朝鮮・同性愛者・に対する差別は禁忌。

雪の日の情景其の一。


 車内は相変わらずラッシュだ。
 その上、途中乗換駅が新しく改築され、実に複雑な構造になっている。
 今までの古い駅を懐かしく思うつもりは無いのだが、迷う人が増え忙しい時間帯に何時もの電車に乗り遅れるという苦情も多く聞かれる。
 サラリーマンなどは、予め時刻表を覚えており家を出てから目指す時間の電車に乗るものが多い。
 中には余裕を持ちかなり早目の時間帯の電車を利用する者もいるが全体から見れば少ない。
 東京駅は新幹線など長距離路線も乗り入れているから、一日の乗降客数は一番多いが、其れを除けば山手線の新宿駅なども通勤客で混みあう。
 JRの他に私鉄が二本、銀座線という地下鉄が一本だが、此の地下鉄は大正時代からあるという老舗といっても良い程の路線だ。
 地下鉄は地方の電車と異なり、何か所かの途中駅で乗り換える乗客も多いから、帰りの車内はそれらの乗り換え客も含め満員の状況で終点の新宿駅に到着する。
 更に其処で私鉄に乗り換える為に通路を移動するのだが、其れも行き交う人で混んでおり、人にぶつからないようにと移動する。
 東京名物の車内の痴漢からも、あまりの混みように思う様に目的を達せられないという苦情が出そうだ。



 会田洋二は自宅の最寄り駅から銀座まで往復するのだが、私鉄の代々木上原駅で地下鉄に乗り換え、地下鉄千代田線の表参道駅で此の銀座線に乗り換え到着する。
 其の日は何時もとは異なる経路を選び渋谷駅を通過しようとした。
 銀座から乗れば終点は嫌でも渋谷駅になる。
 というのも、社にいる時に知人から電話があり、渋谷駅で降り少し歩けば、私鉄の井之頭線の始発駅に出るが、其処から何駅か先の下北沢駅で待ち合わせをしていた。
 用件は一杯やろうというだけで、結構二人で飲む事は少なくない。
 其のつもりでいた洋二だったが、渋谷駅を通過する際、予定を狂わす事になった。
 飲むつもりで約束をしていた知人に電話をし。
「ああ、申し訳ないが残業で社を出られなくて、ちょっと今日は無理なんだ。其れで行かれないから・・また今度、悪いな・・」
 電話の向こうで、宛てが外れた知人の舌打ちをする音が聞こえてから切れた。
 




 実は残業など無かったのだが、急に気が変わったのは、知っていた女性を偶然見かけたから。
 以前会った事のある女性だが・・初めて会った時にある種の魅力を感じていた。
 着物が良く似合う・・言葉で言えばただ其れだけになるのだが。
 見目麗(みめうるわ)しくと平凡な言葉で表現すればその様に感じられた美しい女性。
 其れが、どういう訳か法律専門職をやっている洋二と出会ったに過ぎないのだが。   
 どんよりとした空を雨雲が覆っていて、憂鬱になりそうな帰りの事だった。
 車内にいる時から彼女の存在には気付いていた。滅多にお目に掛かれそうもないような美しさは例えようもないのだが、言わば時代劇に登場する女優の様な艶やかな羽織が似合っているとでも。
 やはり女優?それとも芸者?など思いを巡らしたが、何れとも違うものを感じた。
 其の年は天気予報によれば、日本海側はまだしも都内に雪が降るなどという事は報じられていなかった。
 しかし、洋二は何か其の年は雪の日が多くなるという予感がし、大雪で銀世界になっている都内の風景を頭に描いていた。
 予報はあまり当たらない事も少なくないのだが、どういう訳か雪の予報だけは当たる確率が高いという例年。
 其の日はそういう予報は聞かれず。其れで、空を見上げては、黒い雨雲であるなと確認をしていた。
 鞄の中には常に折り畳み傘を入れていたから、少しくらいの雨なら濡れずに移動ができる。
 車両が終点の渋谷駅に到着し、乗客誰もが改札に歩いて行く。
 洋二には一瞬、彼女の姿が人混みの中に隠れたかのように思えた。




 都心の大雪と言えば、丁度引っ越した翌日の事を思い出す。引越し先に不足している物を購入しようと、休みの日にわざわざ電気街迄出掛けた。
 昼過ぎまで雪は降っていなかった。其れで予報など気にもせず買い物をと、彼方此方の店に出たり入ったりしていたのだが。
 最後の店で品物を見定めたからと表に出た。
 辺り一面、雪の白さだけが目に映り、店の前の高架の鉄道の走行音や車の音も聞こえず、少し離れたところにあるJRの駅の騒音も聞かれない。
 すぐに頭に浮かんだのは、地下鉄の最寄り駅まで歩く事だった。其の地下鉄の車内の放送では。
「只今、大雪の為、都内の地下鉄以外の全ての電車は運行を中止しています」
 バスがチェーンを巻いて走る地響きのような音を連想し心強いような気もする。
 とは言えそのバスにしても家まで帰る術(すべ)としては程遠く、少し先の大きな街道で終点になる。
 更に其処からは徒歩でニ十キロ以上歩く事になるなど考えていた。
 
 




 突然、辺りの人垣の中に女性の背を見た。
 駅は戸惑う人々で溢れているようだが、其の灰色がかった塊の中に女性の艶やかな羽織が浮き出ている。
 洋二は乗り換えをしなくてはならないのだが、外の様子はよく分からない。
 洋二の視線は一点に絞られていき、まるで、カメラのズームを絞った様に焦点が捉えたのは振り返った女性の姿。
 他の事はどうでも良く、冷たく重そうな空気の中で微笑みを浮かべている彼女に知人の様に声を掛けていた。
「貴女、以前もお会いしましたね。覚えておいでですか?」
 彼女は懐かしそうに頷きながら。
「ええ、勿論です。その節は・・」
「少し早いが、二人で近くの居酒屋にでも如何ですか?」
 考えてみれば以前の事、良くは覚えていない。居酒屋迄歩く時にはどんよりとした空から大粒の雪が。
 其れで彼女に、濡れるから傘に入るようにと言ったのだが、彼女に聞こえたのかどうなのか、肩を並べる様に歩いていた足を止め。
「お酒でしたら、私の家までご一緒しませんか?」
 其処で、何時もなら駅に列を作っている筈のタクシーも姿が見えない。
 其れでもちらほらと戻って来るタクシーに乗車する客は少なかったが列は少しずつ前に移動している。
 やっと順番が来たようで、其の一台に乗った。
 ところが話す事といっても、此れと言って浮かばない。其処で、美しい横顔を見ていたかったが・・。
 運転手が。
「思い掛けなく大雪になりましたね?」
 タクシーの走行音だけが聞こえてくる。運転手の弁では冬用にタイヤを交換してあるようだ。
 彼女が行き先を告げる。聞いた事もない地名だったような気がするが、運転手は聞き返しもせずに前方を見ている。
 ルームミラーで運転手の目の辺りが見えるが、此方を気にしている様子はない。
 渋谷からだとすれば相当走った筈だが、何時の間にか都心の気配が窺えない様な風景が拡がっており、辺りは真白く塗られた様に化粧をしている。
 料金を洋二が支払うと後部座席のドアが閉まり、車は吹雪に溶け込むように見えなくなった。
 




 
 洋二はいろいろな事を。其れでも不安が感じられなかったのは、その雰囲気がまるで当然であるかのような気がしたから。
 館がどうなっているのかは分からないが、彼女に従うまま門をくぐると玄関の上がり框から奥の座敷に。
 洋二は非常に寒がりだから、此の家に暖房はあるのかなど気になるが、寒さは感じられない。
 炬燵(こたつ)と見られる卓が部屋の真ん中に置いてあり、其処に座ってから彼女が羽織を脱いだ。
 艶やかな羽織の下は、着物で色がはっきりしない。という事は色が無いのかも知れない。
 彼女の年の頃は40位だろうか。此れくらいの年の女性は、女優なら最も艶が窺える。
 が、ひょっとしたら彼女が女優であるかどうか、其の美しさと仕種は比較という手段を何処かに置き忘れたかのよう。
 洋二は似ている「女性の話」を思い出す。
 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が作品集『怪談』に収録したことから、物語として知られるようになった『雪女』。




 しかし、此の話は此の国の津々浦々彼方此方にあり、子供でも読める怖い話となっている。
 洋二は彼女に、お話、雪子って知っていますか?と尋ねる。彼女はクスッと笑い。
「其れは・・お話の事でしょう?しかも、如何にも人類でしかない雪女で、子供をつくるなど。私はそんなではありません。夜になれば分かりますが・・」
 そんな事を話されると確かに妖艶と言えない事も無いが、人類?いや、そうとも何とも。
 彼女が夕食の準備を始めたが、あの話の様になるのなら少しも面白くはない、寧ろ興醒め。
 晩の食事を戴きながら、部屋の中を眺めるが、TVなど無い。
 洋二はTVも何も興味は無いから其の方がすっきりして良いと思う。
 実を言えば、此処から先の話が無くなっている。其れだから結局夜が来たらというが、其れが何を意味するのかは分からない。
 其れも詰まらない。詰まらないという事は、興味がある事が無くなるような状況?
 



 昔、アラスカのエスキモーは緯度の関係上テント張りの中で夜になればやる事が無いと聞いた事があった。
 其れで、子づくりばかりで・・。え?如何にも人類らしいというか、動物そのものの様でもある。
 緯度は多少下がるが、此の国の位置する島々の一番北には蝦夷(えぞ~北海道)があり、先住民族アイヌがいた。
 そもそも、この島国は大陸から移って来た民族が主流という説がある。
 そうであれば、ChinaやKoreaにMongolなどになり、その説を裏付けるように昭和天皇の顔や姿はMongolと言えそうだった。
 MSNというニュースによく登場する広告に、極右翼のものが幾つもある。
「真珠湾は嘘だ」
「此の国はChineseやKoreaなど大陸系統の人種とは関係が無い。元から此の国の人種のみだった」
「世界一の戦力を持っているランクは此の国が一番」
 其の他、此の国の教科書に書いてあることを悉く覆す記事ばかりで、高齢者など歴史の上を歩いてきた者達が呆れるばかり。
 其れをどうしてUSAのメーカー系列の会社が記事として取り上げるのかは全く分からない。
 其処で、或る時マイクロソフトに聞いてみた事がある。
「実は、自分達の記事では無く、世界中のニュースから適当に切り貼りをしているだけです」
 其れは嘘では無いようで、確かに記事の下に出典先が記載されているが、実に彼方此方から集めたもの。
 さて、問題のこの国の民族は雑種だという事だが、大陸からが一番多く、アイヌ民族・南方民族などとの雑種。
 洋二が子供のころ人類の小学校から在日朝鮮人に対するいじめを見てきた。
 皮を扱う業者に多く見られ、元巨人軍の新浦選手なども怯えていたのはよく知っている。一級河川の中に家があった。
 声が大きく此の国では違和感を感じる事があり、いじめが酷くなってからは、非常に短気になり喧嘩をしては更にいじめられる事を繰り返していた。
 韓国と朝鮮では此の国で別の組織を持っており、仲も良くない。
 アイヌ民族も随分差別を受けてきた。コロボックルは彼等の神であるようだが、顔面の化粧が目立つ。
 USAの様に先住民族のインディアン(黄色人種)を皆殺しにして造った国がUSAと言える。
 此の国が最近購入した「トマホーク」などはインディアンの使用した斧の事。その前は「アパッチ」という名称のヘリがあったが此れも、種族の中で勇猛だったから、白人もそんな名称を付けたに過ぎない。有名な酋長にジェロニモなどの名がある。
 アイヌも差別をされ続けてきた。そういう意味では在日朝鮮人などと同様に差別されてきたと言える。
 其れがまた、前回も申し上げたが、自民党の岸田が頑として更迭も辞職もさせない女性「杉田水脈」が際立って酷い発言を繰り返して来た。
 安部氏の弟子と言われた55歳の女性だが、やはり、此のまま議員をして頂くのは差別を助長させるようなもの。例の二国の争いに「人道」という言葉が使用されるが、何も海外に目を移さなくとも、此の国で歴然と「人道」無視が彼女により度々発言を繰り返され、其れも表現に知性が感じられない低レベルの中傷や卑下の状況は大変遺憾。
 数少ないアイヌ民族は保護されるべき立場にある。大東亜戦により此の国の実直で勤勉な国民性が際立ち、技術力も優秀と言えたが今は地に落ちている。
 右翼の記事では、
「どうして特攻機が撃墜されたのか?」というものがあるが、当たり前だ」
 当時は、既に本土決戦とまで叫ばれていた時期であり、B29の無差別殺人により全国で被害が酷かったが、止めが広島・長崎に落とされた「人体実験用の原爆」だった。
 インディアンと同じ黄色人種である、アングロサクソン人種は獰猛野蛮で有名。
 英国・国防省のプロパガンダも目立つが、USA・Canada・Australia・New Zealandも同じ人種。
 寄せ集めの航空機で攻撃しても、不揃い且つ、素人pilotも多く、燃料は無いから片道だけ。
 其れでも、かなりの敵戦艦や空母を撃沈・破損させたのは寧ろ奇跡といっても良いだろう。
 実に最後まで見事に戦った国民だったが、今は見る影もない世代といえ、二国では無く自分達を救ってくれた戦死者に感謝をしなくてはならない。
 ただ、現実、何処の国でも行われた虐殺や現地女性凌辱の事実も見逃してはならない。
 靖国に参拝をするのは結構で参拝したところで例などというものは存在しないから、やりたければやれば良いだけ。
 ただ、Chinaや南北朝鮮が其れを嫌うのも当然と言える。勿論、同性愛者も何をしようとも人権があるのだから犯罪で無ければ、差別をしてはいけない。
 そう言った事情がある中で、総合的に見れば、「如何に杉田水脈の言動は差別そのものであり、絶対に許してはならない愚行と言える」先住民族であるにも関わらず差別の言動を繰り返してき、今更詫びても何ともなるものではないのだ。他の民族は戦時に痛めつけた上に今になっても差別をするというのは人類の中でも最もレベルが低い者であり辞職させるべきと言える。55歳とは思えぬ言動は予言した通り殺害された安部氏の弟子に相応しいと言える。そして、今は大量の死相が窺えるのだが其れは言わずとしよう。生きる希望を無くしてしまうから。ただ、世界中が二つに割れていても、西側が且つとは決して言えなく、TVの報道番組が二国の事ばかりをやりたくて仕方がないような番組表になっているが一切見る価値が無いと言える。



 さて、話を終わらせよう。
 洋二は其の晩彼女と寝ながら映画の話やらしているうちに夜が明けた。
 洋二は勘づいた。
「やはり、美貌の女性は・・人類では無かった。素晴らしい彼女だからこそ、摘んではならない花と言え、一晩位寝ずに話をしても其れは楽しいというもの」
 時間が無いので、此処で締める・・。


「世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るから他にも自分にも解らなくなるだけの事さ。夏目漱石」


「完全オリジナル。オーケストラpiano・ボラレント・Epiano by europe123」

https://youtu.be/WOd05LXYI2g

大雪が降る日の情景。及び、アイヌ・南北朝鮮・同性愛者・に対する差別は禁忌。

渋谷から彼女の家で一晩映画の話で夜が明けた。

大雪が降る日の情景。及び、アイヌ・南北朝鮮・同性愛者・に対する差別は禁忌。

大雪が降ると、良い面もそうでない面もあるが、この話では楽しい二人になっている。 その他、常識の範囲外の悪口雑言。

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-12-15

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