類まれな美女とは、手を伸ばさずとも、案外、そんなものなのかも知れない・・。

類まれな美女とは、手を伸ばさずとも、案外、そんなものなのかも知れない・・。

池の畔で出会った女。


 幾度洋二は書き物をしていたが飽きて来たのでその辺りをぶらぶらしてみる事にした。
 というのもパソコンで昭和の女優を見る度にいつも思うのは、間違ってもそんな女性に会える事は無いと思うのに気になって仕方がない。
 何時もの事であるが、お屋敷町の坂道を越えていくと如何にも良家のお嬢さんらしい女性に会う事がある。
 顔立ちは上品だしきっと将来は同じ様な良家の坊ちゃんと幸せな結婚をするのだろうと、笑顔を浮かべ、
「珍しく雨が上がりましたね」
 など、お決まりの挨拶をする。
 お嬢さんも時々見る顔だからと、警戒心も示さずにお付き合いの愛想笑いを浮かべるのだが、そう遠くない将来その姿も見れなくなるのは当然だ。
 お決まりのパターンは世間の常で、部外者には凡そ縁が無い事と、割り切る事には慣れてい過ぎる程。
 お屋敷町から反対側の坂を下ると芸者の置屋が見えて来る。時間帯が合えば偶にはこの辺りで芸者と並んで歩きながら簡単なお喋りをする事も無くはない。
 芸者も着物が似合うプロだ。貧乏物書きなどを相手にするとしても、愛嬌を振り撒き良い気分にさせてくれるという点では散歩道には欠かせない連中だと思う。
 その先に行けば茶店が見えてき、此処は最近別世界の様な状況になっているという専らの噂だ。
 何でも、同じ物書きでもあり将又大会社の役員でもある尾上雄二という、えらく出来た男や其の知人の女性達が未来世界を構築中だという。
 少し噂に聞いたところによれば、世界の各国が不況で喘いでいるこの時期に、どこ吹く風であるその尾上は、USAなども科学面などでは到底敵わない、遥か彼方からの来訪者とも聞く。
 そう言われてみれば、今までがおかしく、USAなどは戦争大国で此の国も占領されたままいいように利用され、基地などが未だに幅を利かせているのは、極東地域にある基地は軍事的に欠かせない拠点だと言えるからだろう。
 あのUSAという国も、お山の大将のようなもので、共産主義国や自らと異なる政策の国が見つかれば片端から潰したくて仕方がないよう。
 まあ、そんな事はどうでも良いが、鳴かず飛ばずのおれなどは、何方にしても此処まで所帯を持てずに来、更にその先も見えている。
 相手を見つけようと彼方此方をあたってみたが、何処でもつまはじきの存在で、女といえ、よっぽどの年寄りでもない限り、いや、其れだっておれの様な年ばかりとった金も無い輩(やから)に見向きもしないのでは。
 此のまま、干からびた蛙の様に鼠にでも食われてしまうのがおちなのか。
 実は先日目黒川の川岸に大きなガマガエルがいたのを見たと思った瞬間、何処からかドブネズミが現れあっという間にその図体(ずうたい)の大きな蛙を穴に引きずり込んでいたが、あれで食われてしまうのだろう。
 憐れだなと思った時、「此の弱肉強食の世に、おれはつくずく向いていない」と自覚をした。



 詰まらない小説を書いているしかない身であり、あの茶店の常連である夏目漱石などとは・・全く比較に値しない。
 明治の芥川や志賀などもいずれ劣らぬ切れ者の作家と言える。そう思いながら茶店の向かえの瓢箪池にさざ波が立つのを見ていた。
 そんな折、子供しか来そうもないこの池だが、其の子供達が来る時間は学校がひけてから宿題でも済ませ、友達を誘って来るのだろうし・・。
 そんな事を考えていたら案の定子供達がやって来る。続いて着物姿の女が現れた。 
 えらい器量の良い女だが、おそらく何れかの子供の母親だろうなど思う。
 というのも、年の頃は四十に差し掛かっているようだが、今時の若い女性とは違う。
 違うとは・・其れは問題にならない程の艶が窺え、さぞかし金持ちの亭主に可愛がられているのか・・いや、おれが言う可愛がるというのは、何も夫婦の営みの事ではなく、言葉通りに可愛くて仕方が無いだろうという意味。
 おれが勝手にそんな事を考えていた時、女はおれが座っているベンチに近づいて来ると、どういう風の吹き回しかおれを見て微笑んだ。
 おれは勿論お世辞笑いだとは思ったのだが、恥を掛捨てた様に声をかけていた。
「ああ、お子さんが心配で?其れとも夕涼みでも?」
 考えてみれば、子供の母親だというのは良いにしても、此の時期に夕涼みは・・少なくと物書きとしてはあまりにも才が無さすぎる表現だと思う。
 何時も此れだからと、自虐の池の底に沈んでいたのだが、いや・・偶々池が目の前にあったから・・。
 女はそんなおれに、蔑視の表情も見せず笑みを浮かべたまま、下駄を脱ぐと素足を池の水に浸している。
 池の岸から真中へと波の輪が次々に出来ていくが、大人がそんな事をやり一体?と思う。
 おれも、よせば良いのに、
「お子さんは遊びに夢中でしょうから、家に連れて帰るまで時間を潰さなくてはならないですね?」
 など。
 女は、そうでは無いという事のつもりか、首を横に振る。其処で、おれとしては二の句が継げなくなる。
 此のままでは、何時も女達に馬鹿にされている様に、また同じ目に遭ってしまうのか?など思ったのだが、耳を疑わざるを得なく笑みには似合わないおんなの唐突な言葉に、おれは驚く。
「私に入れ墨でもとお考えですか?」
 まるで、思いもよらない其の言葉、大体、此の間合い(まあい)で入れ墨などとは現実的では無いし、おれがそんな事が出来る男に見えたのだろうか?
 其処でおれは、先日何気なく見た必殺仕置き人の一場面を思い浮かべていた。
「あの番組は、何が何でも悪い奴が登場し、如何にもそんな奴らしいという事などをしなければ、筋書きは後に続いて行かない。
 其の番組の或る場面でも悪徳商人の男、恰幅が良く金持ちなのだろうが、笑いすら卑猥に見せる演技をしており、半分裸にされた若い女がその男の指示があったのだろう・・刺青の名人が其の若い女をうつ伏せに寝かせその白い背中に蛇の入れ墨を彫っていく、乳房は身体で潰されて半分しか見えないが・・。若い女は泣いている。そうして、結局は男の慰みものにされた女は最後に、その首途(かどで)自害をせざるを得なくなる。
 ところが、其れでは筋書きにはならないので、その女には妹がおり、同じ目にあわされる前に仕事人に仕事を依頼するという結末。
 毎度お決まりの筋書きだが、どうもおれはそういうものには弱い方で、またこの二番煎じか?と、嫌になるのだが・・」
「何か・・?」
 それもそうだろう、ブツブツ勝手な事を呟いているおれの事が、女は気になったのだろう?
 おれは女の目に視線を移すと、
「いえ、しかし、いきなりその御言葉?聊か驚かざるを得ない。私はそう言った方面には全く知識も関心も無いものですから・・」 
 ところが女は急に表情を変えると、
「・・私が何と申したと仰ります?」
 其処でおれは自らが、(女がおかしな事を言った)と勝手に思い込んでしまったのか?拙いな?と。で。
「いや、誠に申し訳が無い。空耳か何か?」
 だが、そうであったにしても、おれは脈絡も無くとんでもない事を頭に浮かべ?言ってしまったという事になる。
 さぞかし女は気分を害したのだろうと思うが、口から出てしまったものは元に戻せない。
 おれは其の事が頭にひっかかったまま、女の次の言動に注目をした。
 だが女は何事も無かった様に、騒ぎ出す様には見られない。
 おれは、そろそろ子供を連れて帰るのかと思った。
 此処で、おれは、谷崎潤一郎の「刺青」という小説を思い出した。おれが好きでない作家で、「反道徳的なことでも、美のためなら表現するという「唯美主義」の立場を取る耽美派の作家。
 社会から外れた作品を書いたから、「悪魔」と評されたこともあるし、当時の国会でも問題になったと聞いていた。
 しかし、漢文や古文、関西弁を操ったり、技巧的な形式の作品を執筆したりして、今では日本を代表する作家として評価されている。
 おれの予想とは異なり、女は美しい白い足を布で拭くとあっさり下駄を履く。
 そうであれば、おれは女は其のままスタスタと歩いて消えるものと思った。



 おれはベンチから腰を浮かせ池の畔から離れると、家に帰ろうと思った。
 今まで自分が女達から散々侮蔑された経験からまたか?と思う。
 おれが家への道を歩き出すと、後ろから下駄の音が聞こえてくる。
 新たに誰かが加わったのかと思い、気にせず歩いていたのだが・・。
「随分せっかちなんですね?」
 其処で、間違い無く先程の女の声だと思った。
 おれは足を止め振り返り女を見。
「・・私は家に帰るだけなので・・」
 女は笑みを浮かべると、
「同じ方角でしたら、そうすげなくなさらなくとも?(そっけなく・愛想なくの意。)」
 そう言われ、おれは女と肩を並べ歩き出した。
 おれの気持ちとしてはあくまでも、こんな器量が良く艶のある女など・・其れでなくとも?一生女達とは縁が無かったのだと思っていたのだから。
 女は歩きながら。
「何か女に嫌な想い出でもあるのですか?」
 おれは女の横顔に。
「まあ、良く思われた事は無いと思うので・・」
 女はまた笑みを浮かべると、
「家はお近いのですか?」
 「え、まあ・・」
 既に家が見えている。
 では、此処で、と言うつもりで女に軽く会釈をしようとしたのだが。
「・・少し寄って行ったらご迷惑かしら?」
 まさか、行きずりの女が言う言葉ではないと思い、再度、此処で?と。
 大体、今までそういう機会があったにしても、すげなく断られてきたということばかりだ。
 男やもめに蛆(うじ)が湧く・・そんな言葉が頭をよぎったくらいだ。
 だが・・そうでは無く、女は只此処で休んで行くと言ったに過ぎないのかも知れない。
 であれば、明かな考え過ぎと言え、偶にはそんな事があってもおかしくはないのかもと。
 先に家に入り、女が下駄を脱ぐ前に急いで部屋の中を片付けようとした。
「お構い無く。不意に寄った此方が悪いのですから?」
 もう追い付かない上、女は下駄を脱ごうと上がり框(がまち)の手前で後ろ向きに立っているのだから。
「・・散らかってはおりますが?」
 そう言うのも聞こえないかのように、女は下駄を並べて脱ぎ、ゆっくり上がり框に体重を乗せた。
 




 おれは其れを見、既に・・仕方なかろうと、何か先程とは打って変わった様に気分が良くなってくる。
 更に昔はこんなこともあったな・・など、居直るかののように考える。
 おれは、台所から丸盆に急須と茶碗を二つ載せて来ると、卓上に其れを並べ急須の茶を注いだ。
 女は、笑みを浮かべながら会釈をすると両手で持っている茶碗に口を付けた。
 今更ながら拙い茶だと思ったのだが。其れでも女は茶碗を受け皿に置くとすぐに話を始めた。
「物書きさんで?」
 どうして知っているのかと思ったのだが頷くしかない。女は後を続けた。
「一人で黙々と書き物をしているのでしたら、余計な事も考えず良いのでしょう?」
 と此方の顔を窺がうから、そうでもないですよ、と頭に片手を添え掻く。
 実際、物書きにして、書き物の事だけを考えているのでは良い作品は書けない。
 女は突然。
「私に入れ墨ではなく、暫く此処でお世話をしたいと申し上げたらさぞ失礼な事でしょうね?」
 又、入れ墨?ひょっとし、入れ墨の事では無く、など考える。
 入れ墨とは、あの話のように、女をいたぶるという意味あいにも通じそうな気がするが。いや、其れは?
 男が女をいたぶるの意は、そうではなく何かの比喩表現?
 つまり、悪人なら痛みを伴ういたぶりなのだろうが、平民の男女であればそうではないとも?
 であれば、いたぶるのでは無く。
「物書き様?」
 そう言われ、まだ名を名乗っていない事に気が付いた。
「幾度洋二と申す者です」
 女は頷くと。
「私は月天照(あま)と言う変わった名前ですが」
「幾度様、奥方は?」
「結婚という事でしょうか?するつもりが・・どうやらできそうもないようで」
 女は更に笑みを重ねると。
「私ではお役に立てそうもないでしょうね?」
 洋二は、聊か揶揄(からか)わ過ぎだとは思い幾らなんでも都合が良すぎ一人合点だと。
 まさか狐でもあるまいに?其れで思い浮かべたのは泉鏡花の「荒野聖」。
 だが、あのような得体の知れぬ山中でも無し、また、男を取り込んで家畜にというのには全く其の風情も窺えない。
 だが、仮に本当に夫婦にというのであっても、足りないものがあり過ぎる。
 今まで女にそんな事を言われた事は勿論なく、何方(どちら)かと言えばやはり揶揄(やゆ)。
 其れに、女は今までの女とは全く別ものの、誰が見ても較べようもない程美しく艶が窺える。
 だが、そんな事を考えても何も解決には至らない。すぐにでも断るべき。
 しかし、断るのなら女には失礼にあたると言えない事も無い。
 一体、女は何を考えているのか?将又(はたまた)己(おのれ)は夢を見過ぎている。
 其れだが、己の本心はまた違うところにあるのでは無いだろうか?
 



 実は、断り切れず。女に失礼とも言えるが自らも優柔不断故、その期を逸してしまった。(言う時期を失してしまった。)
 或いは、言い出しきれないのは女のせいでは無く、自分の内心が嘘をついているとも思う。
 そんな事でずるずると、二人は居を改め女の家に住まいを構える事になった。
 彼女の家は案外大きな家で、少なくとも洋二の借家など比較にならない。
 そうなると、嘘から出た誠、瓢箪から駒、棚からぼた餅まで例えようもない。
 其れに女は何より家の中の事をよくやってくれているし、書き物をするにはこれ程重宝な環境は無い。
 夜、清潔な寝間があり並べて引かれた二つの布団に横になる。
 其処で洋二は考える。
 普通の夫婦とは明らかに違う。床についてから、互いに横顔を見るのだが。
 洋二は、夢の様なものでもあるのなら、其のままでいてくれと思う。
 似たような昔話・伝承・神話などだ。かぐや姫・天の羽衣・天照(あまてらす)などなど。
 案外、其れは本当の話なのかも知れず。
 ただ、鶴が機を織っているとすれば、其れを知ってしまったら、女はいなくなる。
 其れなら、何も見ない事にした方が良い。
 考えてみれば、花と同じで、美しい花を摘み取ってはならない。
 見ていれるだけで幸せなのだと考えれば良い。彼女はそうは思わないのかも知れない。
 そうすると、当然ながら、二人の仲は冷めてしまい家を出て行く事になる。
 そうなるのがそう先の事では無いと思う事もある。彼女を冒涜している事になるのだから・・そうも思った。



 二人は相変わらず何事も無かった様に暮らしている。
 洋二は或る日こんな夢を見た。
「月天照、が、ある夜さようならと言い、夜空に昇っていく。洋二は、彼女に、戻って来てくれと叫ぶ夢だった」
 其の晩は滝のように汗が流れハッとして目覚めた。だが、はっと目を覚ました時、隣に寝ている月天照が此方を見ているのに気が付き安堵をした。
 そんな夢を何度も見たのだが・・月天照は何時も彼をじっと見ていた。
 考えてみれば・・洋二は女に好かれた事が無く・・其れで今に至ったのだが、最初のうちは・・其れが恨めしかったのだが、月天照は今までの女とは桁違いの美しい、かぐや・天女・天照なのかも知れない。其れだからこそ美しさが違うのかも知れないが・・。
 言える事は、二人は愛し合っている夫婦と言えそうでいて、少なくても月天照については何も分からない謎の女。 
 
 何れにしても二人は幸せであるとは言える。
 其れに、少しおかしな事があるのだが、二人共年をとりそうもない・・。
 或る日、洋二が月天照に尋ねてみた。
「このままでは、皆と随分差がついてしまうが・・一緒にいられなくなるような・・?」
「其処まで考えなくてもいいのではないでしょうか?貴方の書いていらっしゃるお話の今はどうなっておりましょう?」
 そう言われれば、以前は兎も角此処のところ書いていたのは月天照の事ばかりだった。


 辺りが寝静まった夜半の事だった。
 いやに空が明るくなってきたが、寝ている辺りは其の事に気が付かないだろう。
 月天照が今度はこんな事を言った。
「さあ、もういいでしょう?手を離さないように・・」
 洋二は月天照と手を繋いでいるのだが、その手を仮に離す事になれば・・。
 夜空に浮かぶモノがこれ程多いとは思わなかった。
 しかも「逆光線」だ。(誰かの歌の名では無い。)
 夜空に紛れていく途中で洋二が月天照に尋ねた。
「貴方と私が数多と煌めく光の更に背後からさし照らす光なの」
「君と同じ様に・・信じられない程美しい影絵のような気がするが・・光線と影は夜空で一緒になるんだね・・」
 



「伊勢物語『芥川・白玉か』」というものがある。
 この話は兎も角、こういう説明がされているのだが。
「これは、平安時代の事。二条の后が、いとこの女御のお側に、お仕え申し上げるような形で(身を寄せて)おいでになっていたのですが、(二条の后の)容貌がとても美しくていらっしゃったので、(男が二条の后を)盗んで背負って出たのですが、(二条の后の)兄君の堀河の大臣、太郎国経の大納言が、まだ官位が低い身分であり宮中へ参上なさるときに、ひどく泣く人がいるのを聞きつけて、(男を)引き止めて(二条の后を)お取り返しなさったのでした。それをこのように鬼と言うのでした。まだとても若くて、后が普通(の身分)でいらっしゃった時のことだとか。」


「世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るから他にも自分にも解らなくなるだけの事さ。そして・・女には大きな人道の立場から来る愛情よりも、多少義理をはずれても自分だけに集注される親切を嬉しがる性質が、男よりも強いように思われます。夏目漱石」</span>




「by europe123」
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類まれな美女とは、手を伸ばさずとも、案外、そんなものなのかも知れない・・。

子連れだと思っていたがそうでは無いようだが、美しく艶やかだ。

類まれな美女とは、手を伸ばさずとも、案外、そんなものなのかも知れない・・。

物書きが出会った変わった女性との関わり。 美しく艶やかなその姿。 其れが、何故か洋二と住まいを共にする事になった。 物書きの彼女に対する想いは、意外に単純ではない事情に至る。 二人が、結局見たものは。逆光線と・・夜空の煌めき・・。

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-12-13

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