神と悪魔

神と悪魔

小学生でも作れるもの。

 グリムは嘯いた、「俺はこの世の神だ。俺に叶うやつはいない」


 グリムは、このワールドを完全に支配していた。
 金は幾らでもあるし、勿論、女にも事欠かない。カジノや酒場などもグリムが牛耳っている。
 軍隊もグリムの配下にある。だから、悪逆非道の限りを尽くして来た。
 先の世界大戦で人類は殆どが滅亡した。他にも街の様なものはあるが、交流は無い。
 偶に流れ者がワールドを訪れる事はあるが、出て行く事は無い。
 生きては出られないから。
 そんなワールドにも、グリムに反発する若者達が現れた。
 ジェイを初めとする数人は、俗に言う地下組織で、街の教会を占拠している武装集団だ。
 地下組織の存在はグリムの耳にも入っている。
 ワールドの住民は、「若者達は皆殺しにされるだろう」と誰もがそう思った。
 数人で軍隊を相手にして勝てるのかと。
 そんな時、二人の流れ者がワールドにやって来た。
 一人の流れ者は教会には入らず、ジェイ達に加勢して軍隊と戦った。
 そして、意外にもワールドに於ける力関係は逆転していった。
 グリムは、形勢が不利になり、自分の身が危うくなると呟いた、「俺はこの世の神だ。無敵だ。負ける筈は無い」
 しかし、形勢は変らなかった。グリムは教会に向かうと、ジェイに言った、「神のこの俺がお前達に殺される訳はない」
 それを聞いていた流れ者は、薄笑いを浮かべると、「お前が神?やって来た事は、悪魔のようだったが」
 その流れ者は、人間業では無い力で、持っていた剣をグリムの胸に突き立てた。
 ジェイは狂喜して、「素晴らしい。あなたが本物の神だ」
 その流れ者は、ワールドを去る直前に、「人は俺を悪魔と呼ぶ。神などいるわけがない。その上、俺の真似をするなどとんでもない。折角、この世に大戦を起こしたのに・・」
 そう言うと、炎の様な目をキラリと光らせ笑った。
 それを見ていたもう一人の流れ者が、「あんたが悪魔なのか、道理で強い訳だ」
と笑いながら流れ者の背に手を触れた、途端に背中が溶けていく。

 流れ者は、溶けていく自分の身体を見ながら、大きな声で叫んだ、「お前?まさか?」

神と悪魔

人類が青い惑星で進化を遂げた時に、偶々近くを通りかかった人類より百五十億年進化している文明の0母船が人類に暗示した。其れが神だった。
まだ、不安定な頭脳の持ち主である人類に、安らぎを与えるようにと「神」というものを暗示した。
だから、本来、宇宙空間には神も悪魔もいない。

神と悪魔

この程度になるとまるきりお伽噺。お笑い草になる。 子供でも書ける内容で、分かり易いのだけが取り柄という、総じて文学ではないのだが、漫画の世代だから・・と思い・・。 神も仏もいないとなれば、何やら古代から宗教戦争などを起こしているのは何者だという事になる。増してや・・何とか教会?

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-11-27

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