silence
音が、乱反射している。くるしい、左胸あたりを、銃弾で撃ち抜かれたみたいな感覚を、わたしは知らないけれど。痛みはじわじわと、蝕んでいく。神経を。正常さを。嗤ってる、裏側の、だれか。(わたし?)明滅をわすれた、街灯は、夜空の星をすこしだけ霞ませて、生身のからだをうしなった、エヌが、けれど、にんげんとしての性をすてなかった、あの瞬間の世界のまばゆさを、月はみていた。
海が凪ぐ。
砂に眠るあのひと。
死んだ恋を埋める行為。
永遠を嘯く人類。
緑の声。
silence
音が、乱反射している。くるしい、左胸あたりを、銃弾で撃ち抜かれたみたいな感覚を、わたしは知らないけれど。痛みはじわじわと、蝕んでいく。神経を。正常さを。嗤ってる、裏側の、だれか。(わたし?)明滅をわすれた、街灯は、夜空の星をすこしだけ霞ませて、生身のからだをうしなった、エヌが、けれど、にんげんとしての性をすてなかった、あの瞬間の世界のまばゆさを、月はみていた。
海が凪ぐ。
砂に眠るあのひと。
死んだ恋を埋める行為。
永遠を嘯く人類。
緑の声。
silence