08091102

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原題:崎陽、焼け野原
制作日:2019年8月9日

 暮明を裂く子の呼応

 焼け雲の層が指す昨日

 忘れるように思い出す過去の今日

 夢に似た発熱の章

 “夢であれば”と帰路の希望

 帰路はない

 燃える故郷の印象と色づく瞳孔

 褪せる昨日、よぎる家族の談笑

 色は

 白一色、後から熱波濤

 灰時雨で幕を閉じるよう

 誰も望まぬ惨状

 最後の追憶

 相克する怨念と悲愴

 時代感覚の遅延に刻一刻と迫る変貌

 漆喰の上の黒い遺影に黙祷 

 雑穀の味

 私は一切を失って一生を得た


 
 

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-10-29

Copyrighted
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