少女衣装と肉
ニ十歳、武装様式は地雷系、いつや爆発いたします。…
──わが少女衣装、わが肉を久遠に少女として観念と縛る鎧にして、
火の熱情を起爆剤と秘めた、まるで魂の華奢さを誇示したような、
病めるガーリーの過激な装飾、揺れるリボンは澄む神経、わが情緒。
倫理とは、装飾であってはなりません、半ば肉に食い入らねば、
倫理的とはいえないのです。それは鱗でなくてはいけません。
さればわたしの永遠の少女は わたしの倫理であるのだから、
地雷で病みカワな少女衣装、澄む水晶へと硬化させ、切先と磨く。
それの手続は瑕負うこと、その苦痛に同意すること、
清楚な美少女の優美な貌なんてありません、清楚へ向い闘うひとの、
険しい山並みのざらついた貌に、淋しく雪が降るだけです、
わが少女衣装 ブラックとピンクの矛盾の色彩を上澄させ、
裡に透明な水晶が硬化と沈み、さながら魔法少女の変身シーン、
さればその切先を肌に刺す、血が噴毀れる、苦痛に躰捩らせる。…
少女衣装と肉