泣き笑い
はらはらと 砂が頬から上澄みし、
やつれた笑みと 毀れるように、涙とともに、
泣き笑いに吊られた 賤しきわたし、
からからからと乾いた笑いに 躰をふるわせる。
とめどなく涙は流れつづけ、しかし
その自己憐憫に浸るわたし そのわたしを
どこまでも卑しみ、侮り、滑稽だと嗤い慈しむ、
何故といい その不幸を選んだのはわたしだから。
今宵もわたし、わが頸を罰して、
首吊り自殺を夢みて睡る、喉元にはわたしの守護したいもの、
憎しむものが宿り籠り──泣き笑いはとまらない。
今宵もわたし、砂と表出した期待の心を、
さらさらと溢し剥ぎ落すがように、諦念に泥濘、わが肉は
泣き笑いに引き攣られる、「我」が「わたし」を裏切らぬように。
泣き笑い