再誕

 結露に触れて。
 結われたみたいに、指。きみと、わたしの小指が、つながり、ほどける瞬間だけ光る星があった。
 美術館のかたすみで、うつくしいすがたのままねむっていた、新人類。はだかで、からまるは、白い蛇。もう、だれのことも憎みたくないと思いながら、ながめるオンライン。一昨日と、昨日と、今日の、思想は流動的に変化し、情緒が不安定になりがちな現代人を、アルビノのくまは慈しんだ。

再誕

再誕

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-09-26

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