悔恨と傲慢の歌
悔恨──嗚、そンだけが僕を善に導くと?
──ンな甘ったれたこと、クッソ真面目に考えてたこともあったよう、
罪悪の意識──おお、それだけが僕の良心を実証すると? ハッ!
──喫煙の罪自覚すりゃあ、自覚なき善人よりマシなんかね?
嗚それ、ヤクザの論理です、女神よ、喫煙者は生粋のヤクザでありました、
冷酷貴公子・ボオドレールは親分です。ポオは小悪党にすぎないのでした、
何故ってひとりの女性を愛しちまった、ささやかで幽玄な小詩人です、
──悔恨し、肉抉り、血塗れの掌に自己陶酔、再縫合という不能の努力、
ンな傍迷惑な不幸面どもの頑張りは、僕信ずるのだけれども屹度、
「より善き人間になるが為」で、それ偽善者の「善であるべき」にも似てて、
僕 人間の美はね、先ず、「善への欲望」に見つけられると想うんだ。
罪犯し、酒と煙草と精神薬に酩酊、カフェインはアッパードラッグ、
罪は清算しちゃ不可ねえ。ズタ袋に、死と罪悪容れ、雪の衣装を負う僕です、
美をみすえ、善くうごく所存、低く、賤しく、傲慢だけ所有つ青津です。
悔恨と傲慢の歌