アクロバット
空を切る
弧を描く残像
一瞬の空間への暴力
風が舞い、気持ちが伝導する
速度激しく捻れる体
土は舞い、それを祝福する
一連のダンス、何度も続くよ
地につけば輝きを失い、地を離れれば再度輝く
永遠に続けば良いのに、重力は許さない
それに抗う魔法はなく、我々はひたすら重力と向き合うことになる
大地は時に心地よく、時に冷たく、時に熱い
ただの傍観者
空は見下し、海は包囲する
アクロバット、一瞬の抗い
自分だけの力、自分だけの気力
しかし、いつかは力尽きる
それでも日は眩しい
だが、一瞬の輝きの波動が誰かに届くことを信じて
アクロバット