永遠思春期

大人は板書をしては微笑する

彼らは筒抜けとは知らず走り去る

大人は句読点を打つように頷く

あの子はそれを合図に それを合図に

大人は光沢ある正装を着ては失敗する

あいつは無知な顔して少し舐めた飴を捨てる

大人は「あいうえお」と発音する

わたしは「アイウエオ」と発音する

大人はいいな 星を持てるんだろう

震える沈思を噛み切った

永遠思春期

永遠思春期

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-08-03

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