あの子がいない星

あの子は違う星を欲していた

キラキラ輝く遠くの星を

白兎の耳のような指は

星を指す方位磁石のよう

艶やかな細い黒髪はマリオネットの糸

あの子はまた違う星を想像する

地球よりすごくいい処

万有引力がないあの星は

不幸を引き寄せる事を知らず

あの子の黒髪自由に踊る

あの子がいない星

あの子がいない星

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-08-03

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