光と音楽の舞踏と失墜
抛られ 砕けた水晶から──
一粒 また一粒と、淋しき光が毀れ、
断末魔 不断に産み落され 悲痛な音立てて、
地に光のいきれ降り、不規則な韻律で、きんと叩き据える。
荒地さながらざらついた紙が 光で濡れて往く、
光は翼もがれた鳥であり、失墜滴る紙は墜落点で、
毀れ往く悲痛なる音楽を 叩き落すが如く、詩人は書き、
先行し、苦痛にしろく剥がれた 電子の紙──光と音楽で乱す。
あざとい乱雑の文体は、光と音楽の結んだ策略である、
ほくそ笑みを秘め、身振は舞踏、魂の乱痴気の人工再現、
詩人の素直な心情、まるで意味には不在して、むしろ音に宿る。
砕けた水晶が──陽を浴びて炎ゆる、理想の翳ゆれる、
詩人はいつまでもそれを視ている、死際 掌でも眺めるように。
投身自殺は我が趣味だ、何かを確認するがように、魂の声失墜させる。
光と音楽の舞踏と失墜