自選短歌 2022年6月

先頭の打者を力でねじふせた先発完投型の先妻

真夜中の毎回同じ場所で死ぬマリオも俺も表情がない

芽を出せば詩になるはずの種なのに今のわたしは砂漠なのです

おおかたの死者は祟らず去ってゆきわたしはいつも通りに起きる

スプーンやお箸に味がないように指を舐めても味はないのだ

窓を拭く布が汚れているせいで窓が汚れていると気づいた

自選短歌 2022年6月

自選短歌 2022年6月

2022年6月に「うたの日」で発表した短歌からの自選6首です。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-07-02

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