妹の手

妹の手を 握りしめ
その温もりを 確かめて
安心しても 熱は引き
やがて冷え切り まるであの
ガラスのような 透明に
なりましたとさ ああまこと
遠い遠くへ 行った君
僕は忘れぬ 決意した
夏の青空 空の下
ひまわりのよう その笑顔
忘れられない 忘れない
確かにここに あったその
温もりだけど 温もりは
頭の中で 消えてゆく
感覚だけど でもあった
確かな温度 命の音
ああまこと僕 思い出す
君の事なら 暖かい
いつかまたその 手を握る
手を握るから サ笑って
共に笑えば 日は昇る
心に照れる 太陽は
真っ赤な色で 燃えていて
僕らを照らす 深紅の日
肌が焼けると 小麦色
夏の色した 小麦色
君が行ったの 雪の日だ
冬から春に 成る頃に
思い出すのは 君の事
手を伸ばすとサ 触れるんだ
君の手と手に 空超えて
笑顔も合わせ 僕たちの
想いを乗せて 旅に出る。

妹の手

妹の手

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-07-02

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