コードギアス 復活のルルーシュ改変案

コードギアス 復活のルルーシュ改変案

2022年作品

テレビ版2期よりの続編・「亡国のアギト」は視聴していないので設定使用できない。
テレビ2期のルルーシュの死亡より7年後。冒頭、国際会議に出席しているナナリーが大画面で映る。各国陣営の者と握手している様子。超合集国の代表としての務めを果たしているが、街頭の人々のセリフ。「ほんと変わらないのねぇ。」「7年間も穏便に事をすませているのは、ゼロの力からか。」「まったく成長していないなあ。」「発達障害なんだよ。」
ナナリー、難民キャンプの控室でお茶を出されて飲むのは映画と同じ、またそこでさらわれるのも同じ。総帥のナナリーがさらわれたと知り、追撃で動き出すカレンたち。ロボットでの出撃、しかし遠方の中東国であるジルクスタン王国の国境付近で、ナナリーの生体反応の認識ポイントを見失う。「ジルクスタン王国に侵入できない?なぜ?」次々と高度を失い失速していく飛行機群。カレンは追撃をあきらめる。カレン「スザクに連絡する。」

その頃、ジルクスタンの国境付近でトレーラーで移動しているCCの姿があった。遊牧民のような服装で現地人に怪しまれないようにしている。隊商のキャンプでガソリンの補給を行い、洞窟のようなところで暖を取る。たき火。CCの座るそばに大きな棺がある。棺の窓に包帯で巻かれ、目の部分だけが出ている状態のルルーシュが眠っている。しかし死んでいるようにも見える。コールドスリープ状態である。上に、魔除けのような魔具の戒めが鎖で厳重に何重にも巻かれている。CCは古びた聖書を読んでいる。ラザロの復活の一節。CCが読む。
「その時、人々が主に言われた。『主よ、死んでからもう何日もたち、臭くなっております。』主はラザロに近づいて言われた。『ラザロよ、立ち上がりなさい。』ラザロは立ち上がった。」
月夜の砂漠がCCの背後で映る。流れ星。アバンタイトル。

カレンたちがジルクスタンに潜入するくだりは元のままと同じ。ただ、戦闘機では拒絶されたのに、うまく潜りこめたのを不審に思う。陽動作戦ではうまくいくのね、と思う。スザクたちの部隊は、カレンたちが門を開くことができたので、砂漠地帯から侵入をはじめる。このあたりは元のままでいいか。しかしCCとは別行動。実はCCがルルーシュの眠る棺を移動させたので、門を守るバリヤーが破られていた。「王の帰還を待ち望んでいたのか。」というCCのセリフ。「しかしかりそめの王だからな。」と言う。

カレンは結婚生活を送っているらしい扇たち夫婦のところに連絡する。(何かの暗号を解くために?)その時、保育園みたいなあの部屋で、難民の子供たちがいるのだが、その子供が読んでいるのがグリム童話の「三匹の子豚」。「この子ブタはレンガの家を建てた」というのを読むセリフでかぶるように、ジルクスタン王国の三人の王子が紹介されるとよい。一番下の子豚がいい子で賢いというのに、一番下の弟のシャリオが登場するように。上の二人の出撃した息子たちは、スザクとカレンたちの攻撃で脱落していくのは元のものと同じ。このあたりでナナリーがシャムナにシャリオの延命のために捕らわれているという事がわかるシャムナのセリフ。「この子は時間を留めている能力を持っている。それはかつてのゼロから分け与えられたもの。その力があればこそ、我が弟の命も助かるというもの。」シャムナはルルーシュの棺も近づいてきている事も察知している。

CCはカレンらと合流し、遺跡の間に入るのは元のものと同じ。しかしそこで謎の異星人文明の遺跡で操作しても、最初ルルーシュは目覚めない。「違う。おまえはまだ死んではいない。おまえの意識はまだCの世界にあるはず。」とCCは言って、Cの世界にダイブする。Cの世界の内部で、CCはさまよって廃人化しているルルーシュの姿を見る。「そうか、生前の母がおまえの信じた姿ではなかった事が、おまえにとっては痛手だったのだな。信じた母に裏切られた、そのため絶望してスザクを王として自殺とも取れる結末を取った。もともとは殺された母のために父への復讐を企てたおまえだった。しかしすべてはおまえの心の弱さなのだ。」虚空へのCCの叫び。「戻って来いルルーシュ!世界はまだおまえを必要としている!ナナリーが危ない!それはおまえの存在にかかわることだ!」CCはCの世界で何かの儀式を行い、ルルーシュを召喚する。ルルーシュが戻ってくるのは元のものと同じ。

戻ってきたルルーシュは最初ギアス能力を使い、敵を駆逐していく。このあたりは元のものと同じ。ただ、カレンたちと合流し、再会を喜んだあたりから、ギアス能力の欠如が見られる風にする。要するに復帰後間もないので、ギアス能力が安定していない。それはシャナムのいる王宮に近づくと、そうなっていく。「俺の能力が100%ではない。それはこの女がいるからか?」とシャムナに対峙した時にルルーシュは思う。シャムナはしかし追い詰められて、ルルーシュの前で自殺を遂げ、時間を逆行させる。このあたりの描写はバンクではなく、もう少し考えた風なのがいいと思う。時間的に短い描写にする。巻き戻しフィルムで短い早回しの逆回し映像を使ってもよい。少し狂気じみた感じで、巻き戻しにBGMで「かえってきたヨッパライ」の「なあおまえ、天国ちゅうところはそんな甘いもんやあらへん~」のくだりを流したり。

ルルーシュはシャムナがCの世界につながっている事に気づく。「あの時間のプールの中から、任意の時間軸を取り出しているのか。ならば!」ルルーシュはCCの助けを借りて、シャムナをCの世界に引き入れる。ルルーシュ「おまえが時間を逆行させて、任意の時間に俺たちを連れて行っていることはわかった。しかしおまえがその場から消失したしまった時間の流れは、その後どうなってしまったのかな?そら、おまえに打ち捨てられた時間が、おまえにしがみついているぞ。」「なにっ?」シャムナ、足元から、自殺して死んでしまった多くの自分の幻影たちが這い登ってくるのを目にして恐怖する。「やめて!私はただ、王国を、弟を守りたかっただけなのに。」

ルルーシュの攻撃、シャムナの時間を早めて老化させたり若返らせたりする。シャムナ弱っていくがルルーシュ元通りにしてやる。ルルーシュ「おまえの気持ちはよくわかった。しかしだからと言って、この世界すべてをおまえ一人の欲望のために更新し続けるのは間違っている。」「私はこの能力を天から与えられたと思った。それは、よりよき世界を作るためだと思った。それは間違っていたの?」「世界にいるのはおまえただ一人ではない。」シャムナ涙ぐんで「そうね。でも、私が見ている世界は、私一人が見ている世界だわ・・・・。」

Cの世界で、積み重なったシャムナの廃棄した時間軸の世界が、崩壊していく。その中で、ルルーシュは捕らわれていたナナリーを救出する。シャムナが消え、弟のシャリオも消えてしまう。スザクが殺す場面は、スザクの一撃で、というよりも時間に飲み込まれて消失する風がいい。最後、シャムナとシャリオの幼い頃のイメージ映像で「行こう、姉さん」という立ち去っていく幼い二人が映るとよい。

ED。CCはルルーシュたちと別れて一人旅に出るのは元のものと同じ。呼び止めるルルーシュ。「俺があの時できた事は、せいぜい時間を進めることだけだった。しかし、あの女は何度も次の瞬間生き返った。俺はおまえがいなければ、七年間生き返ることもできなかった。」CC「まだ途上にあるというわけか?」ルルーシュ「そうだな。」CC「私はおまえたちのそばにいない方がいいのだ。ナナリーがあの時間を留める能力に目覚めたのも、私の時を遅くしている能力の影響だ。だったらそばにいない方がいい。」行こうとするCCに言うルルーシュ。「確かにそうかもしれん。しかしナナリーはおまえと同じように歩みたかったのだ。俺もそう歩みたい。」CC「いつまでも死なないのは退屈だぞ。」ルルーシュ「そうでもないさ。おまえがいてくれるなら。おまえといると退屈しない、いつかおまえもそう言った。」CC少し笑って「バカだな。」CCの頭をぽん、と叩いてともに歩いていくルルーシュでED。

挿入歌 フォーク・クルセイダーズ「かえってきたヨッパライ」

コードギアス 復活のルルーシュ改変案

タイムリープものの定番風にしてあります。しかし元のものがちょっと散漫な印象がありましたので、少し変えてみました。逆戻しフィルムですが、昔小学生の時弟が入院して、病室でうどんを食べている様子を父が8ミリで撮影し、自宅の上映会で逆戻しに写して私たちを笑わせたことがありました。懐かしい思い出です。

コードギアス 復活のルルーシュ改変案

【完結作品】劇場版コードギアス「復活のルルーシュ」の改変案です。覚書になっています。小説ではありません。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • アクション
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-04-06

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

Derivative work