おはよう
ケーキをたべているあいだに、迎えにきてね。
やさしいあくまちゃんが、あたしと、あのこたちのために、祈りの詩を綴る。花柄の便箋に。平和をあいしている。アイスクリームは、週に三日ときめている。乙女ゲーム信者だったアマナツと、バンギャだったミドリちゃんが、いつのまにか、あたしたちの星の未来をかんがえるようになっていて、星を慈しんでいて、まるで、ちいさな、おかあさんみたいに。
あたしは、やさしさしかうまない、あくまちゃんのとなりで、ねむることで、あたし、という人格をたもっている。
春の海は尊く、夜の空の月は薄命で、生命は甘やかに覚醒して、あたらしいなにかが自然的に増殖する。
世界。
三月が、永久機関でないことに、等しく。
おはよう