#インターネット老人会

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あの頃の夜明け前……



独りになって自由な頃、
何かを求めて夜中前。

電話とネズミが仲良くなって、
目に映るモノは新鮮に。

タイプも慣れて文字流れ、
やがて約束戯る場所へ。

宴の時はネズミは居ない、
現る顔は文字名の者たち。

都を後にし田舎へ戻り、
再び夜中前から東雲まで、
ネズミ操り電話繋ぐ。

あの頃の顔たちは、
己と同じ何処かに老いて。

ふと気がつく老い我に、
ネズミも構わず夜中前、
老いた目からは活字消え。

代わりに耳する勉強会、
あの頃と同じ夜中前、
日出まで寝られず勉強会。

電話がラジオに変わった頃、
随分老けたと懐古心。

掌に活字操る今は、
老けた活字の友と語り。

ネズミ放題電話放題、
遠い遠い二十の年の、
記憶だけは老いて無い。

またあの頃同じ懐古心、
掌で語る老人会に……

#インターネット老人会

#インターネット老人会

時は過ぎ、老いた掌の中……

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-03-03

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