詩罪

罪を告白しようか
俺の唯一の罪を

(それが好きだった
(それを利用するのが好きだった
(それを利用している自分は嫌いだった

言葉が俺の

見えないものまで傷害するために
言葉を利用する俺は詩人
美を主張するだけの人間は
詐欺師みたいなものだよ

俺たちは冒涜し合っているんだ
言葉を傷害する俺は詩人
詐欺師より
性質(たち)の悪い存在さ

詩罪

詩罪

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-01-18

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