かけら

かけら

わたしもいつか
あんなふうに

流れを吸いとった
果ての無い世界に

静かに浮かぶ欠片に
なるのだろうか

そのときは

下から見上げる誰かの
何かを探している目に

決して届くことはなく
でもすでに腕の中にいるように

安心していいよと
語りかけながら

誰よりも私自身が
安らいでいるのだろう

次に地上に降り注ぐ
そのときまで

かけら

かけら

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-01-08

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