憂鬱な木

小島剛史

 空は雲一つなく太陽の光が降り注いでいるのに
 私は憂鬱だ
 水はこの身体を流れているのに
 私は憂鬱だ
 あぁ
 この世界は地獄です
 私は自由というものが
 幻想かもしれないと
 思っていますけれど
 そういう思考も
 疲れます

 枯葉はお嫌いですか?
 私にはしっくりくるのです
 命あるもの
 ゆっくりではありますが
 確実に死に近づいていく
 私に酒をください
 水ではなく
 私は植物ですけれど
 酔っ払ってみたいのです
 人間は
 酔っ払って
 そういう人もいるでしょう
 それでいい
 つらい時は
 逃げればいい
 そう思います

 難しいことは
 私にはしっくりこない
 満たされて
 喜びを
 植物も人間も
 生きているのです
 修行もいいですが
 ただ生きている
 それでもいいと思うのです

憂鬱な木

憂鬱な木

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-01-07

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